西松建設の巨額献金事件で、民主党の小沢一郎代表の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(47)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=が同社との献金交渉の際、東北地方の公共工事への受注をちらつかせる発言をしていたことが17日、西松関係者の話で分かった。同地方では2005年末まで「談合組織」が事前に落札業者を調整していたことが既に判明している。
東京地検特捜部は17日、ゼネコン各社から、東北地方で各社が受注した公共工事のリストなどの資料の任意提出を受けた。特捜部は、西松建設がダミーの政治団体を使うなどして小沢氏側に献金を続けた背景として、東北の公共工事受注の実態や小沢氏側の関与の有無を調べている。(07:00)