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【三重】

薬の処方や問診、外国人に配慮を 津で医療セミナー

2009年3月16日

外国人から見た日本の医療機関について話す田中さん(右)と木部さん=津市羽所町のアスト津で

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 外国人の受診しやすい医療機関について考えるセミナーが15日、津市羽所町のアスト津であった。通訳をしている外国人女性2人が病院で困った体験を語り、「医師はゆっくりと易しい言葉で話してほしい」と丁寧なコミュニケーションの大切さを訴えた。

 2人は、津市のブラジル人、田中レオニセさん(38)と鈴鹿市のフィリピン人、木部エディータさん(43)。ともに17年以上前に来日したが、最近は外国人の増加に伴い、付き添いで病院に行く機会も増えた。

 田中さんは「せっかくもらった薬が何に効くか分からず、ブラジルから薬を送ってもらう人もいる」と診察や処方の内容を理解していない患者が多いことを指摘。「外国人の診察には時間がかかることを分かってほしい。絵を使うなど説明に工夫を」と話した。木部さんは「外国語の問診票も用意できないか」と医療機関への希望を述べた。セミナーは県医療ソーシャルワーカー協会などが開催。医療機関や行政関係者ら40人が参加した。

 (大島康介)

 

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