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みんなのニュース:なぜ、今「ベルト」「ケース」? KDDI廉価携帯の狙い

ベルトを指に通してコーヒーカップを持てるauの新製品「ベルトのついたケータイ」
ベルトを指に通してコーヒーカップを持てるauの新製品「ベルトのついたケータイ」

 KDDIが春向けに発売したauの新機種「ケースのようなケータイ」が20日、発売された。「ベルトのついたケータイ」(6日発売)とともに、説明文のような名前に、光沢のない外装、落ち着いた色合いなど、これまでの携帯電話とは一味違った「容姿」が、新製品の展示会場で目を引いた。「ベルトの使い方は」「ケースって?」--素朴な疑問をKDDIにぶつけた。

 2モデルは機能を絞って価格を下げた廉価モデル。いわゆる「かんたんケータイ」はこれまで、年配者向けとされてきたが、KDDIは「携帯電話には、メールと電話機能があればいい」というニーズはすべての年代にあると考え、2機種では「ターゲットを絞らない」方針を打ち出した。機能が少なく、アップデートの必要性が低いことがコスト削減につながり、低価格になるという。

 長く使われるようにと、デザインのコンセプトは「究極のシンプル」。同社コンシューマ商品企画本部の青山佳代さんは「原点に返って、子供が描く携帯電話の絵のような形にした。個性がないことを個性にしたい」と説明する。一方で、細かいところに徹底的にこだわったという。光沢のある外装は指紋で汚れやすく傷も目立つため、ざらざらした材質を選び、外装とその下の金属の色を同系色にした。つなぎ目などの凹凸はできる限り覆い、どこから見ても左右対称に見えるように工夫した。

 メーカー、デザイナーの名前とも公表していない。無印良品が深澤直人さんの名前を前面に出さないのと似た考えで、「デザイナーの名前ではなく、デザインで勝負したい」という。

 「ケースのような~」は、「なじみのあるデザインからモチーフを引用すれば、懐かしさ、愛着に結びつくのではないか」との発想から生まれた。青山さんは「ケースは大切なものを入れるもの。携帯電話も大切な情報を入れるものだから」と説明する。「名前からコンセプトが伝わって製品に対する見方が変わり、愛着を感じるのではないか」と考えたネーミングだ。

 さて、不思議な「ベルト」の使い道は--。青山さんによると、ベルトをつけたのは「持ちやすくするため」。ベルトの長さは指が3本入る程度で、同社がアディタスなどとコラボレーションしている上腕にはめる携帯電話ホルダーとは違う。会社員が昼間にコーヒーを買いに行ったり、銀行に行く時、携帯電話は財布と一緒に持って歩く。だが、特に女性の場合、コーヒーと財布と携帯電話を手に持つのはなかなか難しい。そんな時、3本指をベルトに通せば、その手でコーヒーカップをもてるというわけだ。

 メールを打つ時に、手の上の携帯電話を支える役割も果たす。ベルトで固定されるので、親指がキーの上を動きやすいという。市販のストラップで、指にはめる小さな輪がついたものがあることから、同社は「ニーズもある」とみた。ベルトは1本が付属しているが、好みで付け替えることもできる。携帯電話本体の裏面に「ベルト通し」があるが、凸部はないので、ベルトを外してしまえば、普通の携帯電話に見える。

 08年秋に発売されたau「アルバーノ」(シャープ製)では、熟年層向けにファッション性を打ち出して「かんたんケータイ」のイメージチェンジをはかったKDDI。今回はもう一歩進んで、「若者がかっこいいと思うデザイン」を目指す。評価が分かるのはしばらく先になりそうだ。【岡礼子】

2009年2月24日

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