毎週月曜の朝、本社での全体朝礼で
いつも5~10分社員に向けて話をしています。
今週話したのは、今日のテーマ「試行錯誤と迷走について」。
先日、ある集まりに行き
社外の方々と色々お話する機会がありました。
かつてない厳しい経済状況下
皆やはりそれぞれ苦労しているようで、
話は様々な悩みや愚痴にまで広がりました。
そんな中
「必死で試行錯誤を繰り返しているんだ」
という社長さんと
「うちの会社は迷走しちゃってて大変ですよ」
という勤め人の方の言葉が印象に残りました。
別の会社の2人がそれぞれ自分の会社を評して言った
「試行錯誤を繰り返している」「迷走してる」という表現、
実は同じような現象を指している気がしました。
取り組み方や受け取り方によって
「試行錯誤」と言うか「迷走」と言うか違ってくるのではないのか。
じゃあ「「試行錯誤」と「迷走」の違いは?
・・・掘り下げて考えてみました。
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「試行錯誤」と「迷走」の違い。
僕が考えた1つ目は、「目的や志があるかどうか」。
課題に対してPDCAを回すのはどちらも同じだが
目的や志を持った上で最初のP(計画策定)にかかれば「試行錯誤」、
目的・志がないか、あっても組織全体で共有されないまま
課題の対処方法に終始してしまえば
「迷走」となるのではないか。
2つ目は「参加意識」。
「試行錯誤している」と言う時には
自分がその件の責任の一部を担っているという参加意識があり、
「迷走だ」とボヤく時にはその参加意識がない気がする。
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我が社はベンチャーとして
創業以来の17年間様々な新しいことに取り組んできました。
前例がない中でのチャレンジは
まさに「試行錯誤」の繰り返し。
失敗と成功の連続で今に至っています。
我が社のスタッフ全員が
まさしく自分事で「試行錯誤」の真っ只中にあると
認識してくれていればいいのですが。
そうなれば経営者冥利に尽きるというものです。