2009年3月18日13時39分
京都大学医学部付属病院(京都市左京区)は18日、呼吸困難で入院していた80代女性の容体を観察するモニターの警報音を鳴らないようにしたまま放置したため、女性が心肺停止で死亡する医療ミスがあったと発表した。担当看護師が医師の指示に反して警報音を停止させており、病院側はミスを認め、女性の遺族に謝罪したという。
同病院によると、女性は昨年12月、甲状腺疾患で気道が狭くなる症状が出たため入院。呼吸ができなくなる恐れがあるため、夜間は血液中の酸素濃度を測るモニターを付けて、ナースステーションで観察する態勢をとっていた。しかし、今年1月5日未明、心肺停止状態となっているのが見つかったという。看護師が、不眠が続いていた女性に配慮してモニターの警報音を止めたため、気付くのが遅れた可能性があるという。