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【三重】

院長「医師減りやむを得ず」 県立志摩病院の救急縮小

2009年3月18日

救急体制の縮小について説明する吉村院長(左)=志摩市阿児アリーナで

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 23日から内科・循環器科の救急体制を縮小する志摩市の県立志摩病院は16日夜、同市阿児町の阿児アリーナで住民説明会を開き、吉村平(ひとし)院長が理解を求めた。

 同病院は内科・循環器科の医師が4月から12人から9人に減る。同科で終日救急対応できるのは水、金、日曜日の週3日。月、土曜日は3週間に1回のみの対応となる。

 集まった市民ら約100人を前に、吉村院長は3人の医師減にとどまったものの、4月からの9人について「後期研修医も含むため、救急外来を担当できる医師は6人しかいない」とし、縮小はやむを得ない選択だったことを説明した。

 会場からの質問では、救急体制だけではなく、すでに実施している内科・循環器科の完全紹介制、医師が確保できない現状などについて不満が噴出。

 県が同病院の指定管理者制度移行を図ろうとしていることについても「経営効率だけを考える医療はやめてほしい」など怒りの声が続出した。 

 (飯田竜司)

 

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