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悪戦苦闘のトレーナー生活/畠山昌人さん

選手を指導する畠山(左)
選手を指導する畠山(左)

連載・ピープル06「プロボクシング元日本ライトフライ級王者・畠山昌人さん(25)」

 昨年8月に右目大型網膜裂孔(れっこう)と網膜剥離(はくり)のため現役を引退。今年1月から協栄札幌赤坂ジムでトレーナーとして第2の人生をスタートし、ほぼ1年がたった。「教えるのは難しい。相手にうまく伝わらない。体では分かっていても、言葉として出てこないですね」。選手として日本の頂点を極めたファイターも、指導する立場になり悪戦苦闘の毎日を送っている。

 1度明け渡した日本タイトルへの再挑戦を3カ月後に控えた7月末に病名が判明。悔し涙を流しての引退だった。手術後も試合に出られないと分かっていながら、気持ちの切り替えができず、ジムに通いサンドバッグをたたき続けた。「あの時はこの先どうやって生きていくか、ボクシング以外の道も考えました」。自身の練習をしながらあいた時間に後輩の練習を手伝った。そのうちに「やっぱり自分にはボクシングしかない」と、指導者として歩むことを決断した。

 今年の同ジム所属選手の試合は12試合。そのうち半数でセコンドにつきトレーナーとしての実戦を経験してきた。「こんなに大変だったとは現役時代に思わなかった」。リング上の選手に適切な指示を出すことができずに苦しんだ。

 現役時代から二人三脚で歩んできた赤坂裕美子会長代行(34)は「トレーナーとして技術的な部分はまだまだ。試合用のバンデージを巻くのに1時間ぐらいかかってますからね。ただ、選手の経験がない私には分からない部分をサポートしてほしい」。減量苦や試合前の精神的なケアができる兄貴的なトレーナーになってほしいと期待する。

 「また、北海道から日本チャンピオンを出してほしい」という周囲の声にも「まだ遠い話。自分と同じように1戦1戦を確実に勝って上にいける選手を育てるだけです」。現役時代と同じく、熱い思いを胸に秘めている。【黒川智章】

 ◆畠山昌人(はたけやま・まさと) 1981年(昭和56)5月4日、札幌市生まれ。石狩高(現石狩翔陽)入学と同時に現ジムに入門する。02年11月11日に2度目の挑戦で日本ライトフライ級王座を獲得。北海道在住選手として初の日本王者となる。引退まで4度の防衛に成功。戦績は20戦14勝(5KO)3敗3分け。最高ランキングはWBC同級2位。WBA同級4位。

[2006年12月22日9時38分 紙面から]


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