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【群馬】

3740世帯が『視聴困難』 地上デジタルで総務省 『受信状況など確認を』

2009年3月17日

 総務省関東総合通信局は、2011年7月に予定される地上波テレビのデジタル放送への完全移行に伴い、県内ではアナログ放送を受信可能な約3740世帯でデジタル放送の視聴が困難になる可能性があると発表した。同局は「新たな中継局の設置や共同受信設備の改良などが必要」として、各世帯に受信状況の確認や相談を求めている。 (中根政人)

 同局の試算によると、山間部の多い北毛、西毛地域を中心に、既存のアンテナなどでアナログ放送を受信可能な約千五百八十−千九百九十世帯と、共同受信設備を通じてアナログ放送を受信している約千七百五十世帯について、現状の設備ではデジタル放送の視聴が不可能になる恐れがあるという。

 総務省は放送事業者と協力して、中継局・共同受信設備の増設や改良、ケーブルテレビへの接続などを通じて難視聴世帯の減少を図っている。さらに、電波の受信調整が難しい世帯には、衛星放送の電波を通じて暫定的にデジタル放送を受信してもらうことも予定している。

 デジタル放送は、周波数が高く直進性の強い電波の特性から、受信状態が地理的条件に左右されやすいという。同局は「デジタル放送に対する市民の理解を深めることが最大の課題」としている。

 受信に関する問い合わせは、総務省地デジコールセンター=(電)0570(07)0101、または(電)03(4334)1111=へ。

 

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