モスクワ(CNN) ロシアのインタファクス通信は17日までに、ロシア空軍がキューバの飛行場をロシア軍の長距離戦略爆撃機の「拠点」にすることに関心を示したと報じた。同軍の長距離機作戦部門の高官の話として伝えた。
キューバには現在、4000メートル級の滑走路が4、5本あり、偵察飛行などの拠点にし得るとの見方を示した。政治的な問題が解決したら、即座に飛行出来る準備をするとも語った。
同高官はまた、南米ベネズエラのチャベス大統領が同国の島にある滑走路をロシア軍の戦略爆撃機の暫定基地にすることを提案したとも述べた。島には現在、ベネズエラ海軍の基地があるが、小規模な建設工事で爆撃機の基地にすることは可能との判断も示した。
ロシアは米国が欧州に配備を計画するミサイル防衛システムに強く反発、米国の裏庭とも言える中米、南米への軍事的接近を強めている。今回の長距離戦略爆撃機の拠点、基地をめぐる発言も米国をけん制する狙いがあるともみられる。