【話題のニュース】半世紀の運行に幕 ブルトレ「富士・はやぶさ」2009年3月14日 13時09分
東京と九州を結ぶ寝台特急「富士・はやぶさ」(東京−大分・熊本)の最後の上り列車が14日午前、東京駅に到着し、半世紀にわたる運行に幕を閉じた。 列車は強風や人身事故の影響で約1時間半遅れで到着。乗客を降ろして回送列車としてホームから動きだすと、集まった約2000人のファンらが、涙ぐみながら「さよなら」「ありがとう」と声を上げ、拍手でいつまでも見送った。 両特急の廃止で、運転を続けるブルートレインは、北斗星(上野−札幌)や北陸(上野−金沢)など4列車だけになり、東京駅発着のブルトレはなくなった。 大きなリュックを背負いホームに降りてきた鹿児島県出水市の松永修さん(58)は「乗りたくてもなかなか乗れず、最後に初めて乗れて感激した。なくさないでほしかった」と寂しそう。 また、最近初めて寝台特急に乗ったという宇都宮市のパート杉谷和子さん(50)は「目的地へ向かう途中も楽しめる旅を残してほしい」と列車を眺めていた。 下りの最後の「富士・はやぶさ」は同日午後、大分と熊本に到着。 (共同)
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