信用収縮の英国、成人1人当たり損失は550万円
[ロンドン 16日 ロイター] クレジットクランチ(信用収縮)による住宅価格の下落や金融市場の低迷などで、平均的な英国人は4万ポンド(約550万円)を失った。プライスウォーターハウスクーパーズ発表したリポートで16日、明らかになった。
同リポートによると、経済危機で2007年7月以降、英国の家計からは1.9兆ポンドが失われた。20%下落した住宅価格は8000億ポンドに相当、株式相場の急落による損失は推計1兆1000億ポンドに上る。
プライスウォーターハウスクーパーズのマクロ経済の責任者、ジョン・ホークスワース氏は「数字を個人に当てはめると、平均的な英国人の成人1人当たりの損失は4万ポンドに相当する」と述べた。損失の程度は個人差が大きいが、年間の家計支出を約5%減少させる可能性があるとも指摘している。
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