Print this Post Article Lists Back

自殺のチャン・ジャヨンさん、所属事務所と対立か

 タレントのチャン・ジャヨンさん(29)が自殺した経緯を調べている京畿道盆唐署は、チャンさんが心境をつづったとされる文書の真偽、文書作成の経緯、流出経路などについて究明に全力を挙げている。

 盆唐署のオ・ジヨン刑事課長は16日、「遺族が最優先に考えているのは故人の名誉だ。文書を誰が作成したのか、誰が流出させたのか、必ず真相を究明したい」と強調した。

 警察はまた、チャンさんの携帯電話の録音内容にチャンさんが所属事務所と対立していたことを示す内容が含まれていることを明らかにした。

 盆唐署は15日、京畿道城南市盆唐区にある遺族宅でチャンさんの姉、兄から文書を見るに至った経緯、文書を焼却したかなどについて、6時間にわたり事情を聴いた。文書には「所属事務所の関係者から暴言を受けたり、殴打されたりして、酒席での接待や性的な接待を強要された」との記述のほか、マスコミ幹部、放送局のディレクター、会社役員などの実名が書かれているという。

 遺族らはKBSが報道した文書について、「筆跡は全く同じではないが似ている。12日にソウル市内の寺でチャンさんの元マネジャーから受け取った文書と形式が異なるものもあるようだった」と警察に語った。遺族らは12日午後6時ごろ、ソウル市江南区三成洞の奉恩寺で元マネジャーから14-16枚の文書を受け取り、読んだ後で焼却したが、元マネジャーから渡された文書が原本かどうかははっきりしないと話しているという。

 このため、警察は遺族が焼却した文書が原本かどうか、他に文書が存在するのか、チャンさんが作成した文書で間違いないかどうかを中心に調べている。警察は奉恩寺で焼却した文書の灰を採取し、インク成分が残っているかなど精密な鑑識を国立科学捜査研究所に依頼した。また、警察はKBSを通じ入手した文書4枚に対する筆跡鑑定も同研究所に求めた。

 警察はチャンさんが自殺時点まで所属していた事務所の代表だけでなく、元マネジャーも文書の流出、作成などをめぐる捜査対象になっていることを明らかにした。元マネジャーは自殺未遂を図り、ソウル市内の病院に入院している。

盆唐署で16日、故チャン・ジャヨンさんが残した文書に関する捜査について説明するオ・ジヨン刑事課長/写真=キム・ジェヒョン記者

城南(京畿道)=イ・ジェジュン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
関連記事 記事リスト

このページのトップに戻る