IMRT(強度変調放射線治療)とはどんな治療ですか。

これまでがんに放射線の量(線量)を集中させる様々な方法が追究されてきました。しかしながら従来の方法では、がんと感受性の高い正常組織が複雑に近接する場合、がんだけに十分照射することはできませんでした。これを克服するために強度変調放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy:IMRT)が開発されました。IMRTとは、最新のテクノロジーを用いて照射野内の放射線の強度を変化(変調)させて照射を行なう方法のことを指します。IMRTを使えば、がんの形に凹凸があってもその形に合わせた線量分布が作ることができます。一方、正確な治療を行なうためには、照射を行なう際のがんの位置のずれや放射線の線量の誤差に対する精度管理が通常の照射法より厳しく要求されます。
IMRTは日本でも2000年頃より開始され、2006年には先進医療に認められました。先進医療では通常保険診療費に加え、70〜100万円の自己負担が必要となります。IMRTが有用ながんには前立腺がんや頭頸部がん・脳腫瘍などがありますが、それ以外のがんにも適応が広がっています。(唐澤克之)
   
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