ブログ 『harappa Tsu-shin』

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2009/03/14

執筆者: yn (11:53 pm)

こうして文を書いてみても、けっして思ったようには書けていず、読む人はそれぞれに異なったとらえ方をするのでしょう。
それでも恥をしのびながら言い訳とも捉えられようともこうして書くのは、どうにかしてわかって欲しいことがあるからです。

前に書いたものは、付け足しはしていますが消した個所はありません。
『僕のキャリアをしらない』という箇所の真意が伝わっていないようなので、補足します。
警官は一度も取り調べのようなものをしていないので、彼は最後まで僕の職業を知らなかったはずです。
また僕自身も自分の職業のことはいっさい口に出していません。

今回の日本での報道は10日にも書きましたが、すべてアート・イン・アメリカという雑誌のWeb記事がもとになっています。
数行のWeb記事を、新聞や通信社がそのまま当たり前のように報道し、それをそのまま信じられていくことに疑問をもったのです。
自分の過ちを認め、反省もしながらも自分なりに事実を伝えたかったのですが、あまりうまく伝えることはできなかったように思います。
『落書きは手のひら大』にしても具体的な大きさを示したかっただけで、小さいから許されるとか、そのようなつもりはなく、よりわかりやすくしようと思っただけです。

僕は母国で正義と道徳の下に非難されることを受け入れています。
アメリカでは無罪放免ではあったけれども、日本でその罰を受けているのだと思っています。
ただ報道の在り方に疑問をもったことで、こうして書いたということをわかってほしかったのです。

日本での話題を受けてニューヨーク・ポストでも記事になりました。
かなり客観的に書かれていますが、僕の発言はアート・イン・アメリカからでした。
また担当してくれた弁護士が答えていますが、正直とてもとまどったようです。
一番とまどったのがきちんと調書をとらなかった警察のようですが・・・
ちなみにこの弁護士は今まで美術に興味はなく、今回のことがあってオープニングにも来てくれました。
最後に記事をリンクしておきますが、そこには僕があえて書かなかった事実があります。
拘束しようとした警官に対して抵抗したのは一緒にいた友人です。
彼に迷惑がかかってはいけないと思い、僕は彼のことをこのブログに書きませんでした。
彼も無罪放免となっていますが、日本での最初の僕に対する報道を見る限り言わないほうがいいと判断したからでした。
今回こうしてちゃんとした記事となったので付け加えておきます。

http://www.nypost.com/seven/03112009/news/regionalnews/artist_now_in_rogue_gallery_158989.htm

長々と文を連ねていくことだけが反省することだとは思っていません。
また言葉に道徳心のない非難にまで誠実に耳を傾けることも、真に反省することだとは思っていません。
自分が今までに人にために成し得たことを再考し、それに対して前向きに進んでいこうと思います。
ほんとに説明が下手で申し訳ありませんが、ボクサーがリング以外で人を殴れば、普通の人よりも罪は重く、絵を描く人が街の壁に落書きすれば、普通の人が落書きするよりも罪は重いのです。

これからは自分の上がるべきリングで、精一杯にやっていきます。
くじけそうになった時に、以前よりも踏ん張れるでしょう。

心あるお叱りと励ましをくださったみなさまに心から感謝します。


2009/03/12

執筆者: yn (2:01 am)

10日の文章は、客観的に事実を書こうとしたものと、してしまったことにたいしての反省とが混ざり合っていますね。

今日(正確には昨日)ネットで検索していろいろな意見をみることができました。
それは非常に辛い作業であったのですが、可能な限り読みました。

反省していることを前提に事実をつけくわえます。

逮捕されてユニオンスクエアーの交番(警察署)に連行されたあとのこと。
身に着けているもので「ひも状のもの」(自殺・首吊りを防ぐためなのでしょうか?)を押収されました。
ベルトをしていると、それも押収されます。
数年前からの若者のファッションで、ズボンを極端にずりさげるものはここからきています。
身に着けている服と100ドル以下の現金、それ以外はすべて押収です。
取調べのようなものはいっさいありませんでした。
つまり職業などは全く聞かれず、僕も自らは何も言いませんでした。
パスポートを携帯していたので、そのコピーだけはとられました。
2回、トイレに行かせてもらいましたが、2回目に「これで最後、もう行くな」と言われた。
結局、ユニオンスクエアーでは名前で呼ばれず「Ass hole」としか呼ばれていません。
朝方、マンハッタンの拘置所に移送されました。

拘置所のことを「映画のようだった」という記事がありますが、拘置所の中を聞かれた時に、その人がイメージしやすいように『アメリカ映画に登場する映像とほぼ同じような感じだった』という意味で、客観的に答えたことです。自分がそのような映画の中にいるという意味ではありません。
「食事」に関してもその通りですが『薄いチーズサンドかピーナッツバターサンドのどちらかと小さいパック牛乳』と答えました。
記者はどちらかというと拘置所の中に興味があったと思います。
拘置所では鉄格子をはさんで簡単な質問を受けました。
姓名、日本での住所、アメリカでの住所、職業でした。
その全てに正確に回答しました。アメリカでの住所はうろ覚えでしたが、合っていました。
拘置所の牢では、きちんと名前を呼ばれます。返事は自分の生年月日を言うことです。

拘置所から出る時に裁判所(地下が牢で地上1階が裁判所)で判決を受けます。
そこでいつも働いているという弁護士がつきます。
牢にいる時に一度その人から「担当する」と面会(5分ほど)がありました。
その時にギャラリーの電話連絡先を聞けたので、その人の携帯でギャラリーに連絡して、展示状況の確認などができました。
その際、どのような状況で逮捕されたのか、なぜそんなことをしたのか、などといった質問はありませんでした。
牢の中は24時間ずっと蛍光灯がついていて、窓もないため時計がないと時間はわかりません。
拘置所に移送されて24時間後、地下から1階の待合室のような部屋に移動します。
そこも通路側の壁は一面鉄格子なのですが、反対側に3つ教会の懺悔室のようなドアのついたボックスがあります。
そこで弁護士たちと弁護料などの相談をします。
やってきた弁護士に名前を呼ばれると、呼ばれた人はそのボックスで相談します。
一人で何人も担当する弁護士もいます。ほとんどこの場所で仕事をしている人が多い印象を受けました。
僕も僕の担当弁護士に名前を呼ばれ、弁護料の話をしましたが、高校生でも払えるくらいの金額でした。
係りの人に名前を呼ばれたら、法廷の裏へ移動します。
裁判官の座っているところの脇にある椅子にすわるのですが、監視が脇に建立っています。
名前が呼ばれ裁判官の前に移動します。
担当弁護士も傍聴席のほうから僕の隣に移動します。
英語がよく聞き取れなかったのですが、弁護士が30秒程何かを言い、それに対し裁判官が一言何かを言って、裁判官を背にして傍聴席の前にある太い仕切りロープの片方をはずし、傍聴席を通り、ドアを開けたらその建物のロビーでした。
担当弁護士にそこで確認したことはひとつだけでした。
「アメリカへの再入国の際に、入国カードの『かつてアメリカで犯罪をおかしたか?』というところのチェックは、はいかいいえのどっちか?」です。
答えは「いいえにチェックすればいい。それで問題はない。今回の記録(指紋や顔写真のことだと思う)は全て消去される。」でした。
建物の出口ほうからギャラリーの人が走ってくるのが見えました。


なぜ、ここにこういうことを書いたのかというと「逮捕」「警察」などに対して持っている先入観が人によって違うからです。
僕はけっして自分を正当化しようなどと思ってはいないし、悪いことをしたと思っています。
それに対する反省と、事件の報道でいろんな人に迷惑をかけたという反省があります。
ただ、その報道がすべて正確に行われていなかったことを説明したいだけです。
文章にしても、肉声でもですが、ちゃんと伝えたいことが伝わるわけではないし、こうして書いていることに対しても不快に思う人もおられるでしょう。
こうして書かずにしばらく静かにしていれば、まわりで起こっていることは収まっていくのかもしれませんが、こうして書くのも今回のことを受け止めることだと思っています。

ネット上に白い階段に絵が描かれた画像が見られましたが、今回の事件とは無関係のものです。
あれは楽器屋さんの階段に描かれたもので、楽器屋さんも知っているものです。
また「描きたいから手が動いた」という記事もありましたが、そんなことは一言も言ってはいません。
10日にも書きましたが、今回はたった一人の人からしか取材を受けていません。
今回こうしてブログに書き込んだことで、テレビ局2社から東京のギャラリーに「直接取材したい」と言ってたそうですが、今そこで取材されることが賢明だとは思えません。
テレビでのニュースは今日(昨日の)朝に1社だけ見ることができましたが、不確かだったところは削除され、確かなことだけを報道していました。

きわめて個人的な印象や出来事は書いてはいません。
今ここに書くと不謹慎な(つい笑ってしまうような)こともありました。
牢の中の他の人々のことも書きませんが、親しい人には聞かれたら話すつもりです。

PS.よく書かれている4つの容疑について

1.警官への抵抗
2.落書き
3.犯罪的いたずら
4.落書き用具の所有と公共物(壁)破損

駅名の違いについて

駅名が違うと書いたのは、ほんとうにこの事件記事を書きたいのならば、
調べればわかることだからです。
調べて報道してほしいと思ったからですが、駅名は1stアベニューです。

新聞の記事からです

Nara was charged with resisting arrest, making graffiti, criminal mischief, possession of graffiti tools and damaging property.
He was released after spending the night in jail and will have the charges dropped if he does not get in legal trouble for a year, officials said.

奈良には(先の4つの)容疑がかけられていた。
彼は夜をすごした後、1年間法的なトラブルをおかさないなら、ということで容疑は取り下げられた。
(合っているとは思うのですが、僕自身の訳です)

日本での報道とだいぶ印象は違うと思います。
どのようだったかということを知って欲しかったのです。
あの場所で落書きしたことに対して、その愚行を反省することは、
こうしてひとつひとつ思い出していくことでもあると思っています。

不正確な記事を流した報道関係者に抗議する気もありません。
「落書きをして捕まった」というのは事実であるからです。
そして今回のことで僕が反省しているのも事実だからです。




2009/03/10

執筆者: yn (9:55 pm)

こういうことは一字一句きちんと書かないといけないのですが、今はとりあえず大事だと思えることを書きます。
あとで、もっときちんと考えて書きますので待っていてください。

まず、描いたのは手のひら大のもので、すぐに消したこと。
またそれは一つの顔であり、友人2人の似顔絵などではないこと。
ニューヨークでは一警官の判断で人を拘束できること。
ニューヨークでは拘束は最低でも24時間であること。
24時間後、僕は罰則、罰金もなく無罪で解放されたこと。
最初形式として顔写真(前、横)指紋(左右全部の指、手のひら、側面)をとられたが、その記録は結局消され残っていない(と、最後に聞いた)。
僕を拘束した警官は、僕のキャリアなどまったく知らないこと。
つまり落書きするものたちのボス的として拘束したわけではない。
これは↑画家だから良い!とかいう肯定的な意味ではありません。
画家とかそういうことではなく普通に落書きという違法行為をしたということです。
警官がすべて正義の味方ではないこと。
警官はユニオンスクエアーの交番で、他の拘束した人の携帯の画像をチェックし、ゲラゲラ笑いあげくその携帯でその人を撮ったこと。

この事件記事はすべてアート・イン・アメリカの記事が元になっていること。
オープニングの最中に、その記者に(記事にするとは言われずに)いろいろ話したことが元になっていること。
その記者は僕が、その人とつたない英語で会話したことを元にして記事を作成しており、警察に事実関係を聞いていないこと。

事件があった駅名が違うこと。
拘束されたのは24時間であること。
記者の質問が落書きのことではなく、留置所の環境ばかりであったこと。

警官が僕を拘束しようとした時、見ず知らずの市民が抗議していたこと。
できればその人たちを探して、その時の状況を第三者の目で語ってほしいこと。

いずれにせよ、軽い気持ちで行った行為がこのように話題となり、いろいろな人を不快にさせていること。
また、実際にそうして何人かの人々に心配もかけ、また迷惑もかけていることに、心からすみませんと言いたい。
こういう公共の場での落書きは深く考えないイノセント(バカな)な行為であって、決してかっこいいことではありません。
今回、小学生の子からこの事件について聞かれた時、自分があたえる影響というものを強く感じ、反省しました。

この問題について、いずれきちんとわからないことは確かめて書きます。

これからは路駐している汚れた車のボディにさえ、冬の曇った電車の窓ガラスにさえ落書きはしないでしょう。
いつもスケッチブックを持って歩くようにします。

正直、どこにでも描きたい衝動は急に襲ってくるものですが、とにかく紙やキャンバスに移し、形にするように努力します。

しかし、反省しなければならないことは山ほどあることに気がつきました。
ほんとに考えれば考えるほど山ほどあります。


2009/03/07
カテゴリ : harappa Tsu-shin

執筆者: harappa (4:15 pm)
ついこの前まで「今年は雪が少ないからもっと降るべき。」と
あたたかな津軽の冬を嘆いていましたが
3月に入ったとたん、がらりと心持ちが変わり
雪の日には
「もういいんじゃないの?」
なんて、なごり雪さえじれったく、春を待ちわびています。


2月あたまに改装を行ったharappa事務局。


改装後初の展覧会を、ただいま開催中です!!

『弥生』―harappa春の文化祭― は
昨年春に発足しましたharappa部活動初めての、合同展覧会です!

「弥生」といえば「春」。もちろん春以外の弥生もたくさんありますが・・
けれどharappa部活動部員が「弥生」からイメージするものは
やはり「春」が多く、
ギャラリーに足を踏み入れたら「これは春です!」というのが
みなさんにもすぐ、伝わるのではないかと思います。

(↑写真部設営の様子)

いろんな季節や思い出を経て、私たちの体の中にはいつのまにか
たくさんの記憶が降り積もっています。
写真部、手芸部、映画部、企画部員がそれぞれ見てきた春の記憶、
あたたかさが形となって
ギャラリー内いっぱいに、花を咲かせました。


そして、harappa部活動部員さんの
「オレ(私)はこれを見せたい!!」
という意気込みのすばらしさよ・・!

自分たちが大好きでやっていることを
いろんな方に見てもらおうという機会をつくり、
個人レベルとはまたまったく違った、部員さんそれぞれの色が集まった
ひとつの大きな「弥生」として完成しました。

実は・・今回わたくし阿部が初めて(初めては、今日で3つめ!)、
企画部として展覧会の担当をさせていただきました。
手も足も出ないダルマ状態からの出発でした。

部員さんと直にやり取りを繰り返したり
「弥生」展が目指すものをしきりに考えたり
私の頭の中だけ「ゴォー!」と嵐が吹き荒れているかんじで
せめてうわべだけでも「弥生」ぽくなろうと、取り繕っているのでした(しかし眉間にはしっかりとシワ)。

今までなにか知ったかぶりのブログを書いていたことを「カーッ」と恥じると同時に
無事に展覧会がすすんでいることを、とてもうれしく思っています。


3月15日(日)には
<手芸部体験入部ワークショップ〜かんたんコサージュづくり〜>
が行われます!
どうぞお気軽に足をお運びくださいませ☆


(harappaスタッフ=阿部佐知子)
2009/02/06

執筆者: yn (5:18 am)
 

ニューヨーク用の絵を描いてる。
別にニューヨークのために描いてるってわけじゃないんだけど、描いてる。
送るのは4枚か5枚だけど、今は6枚目を描いてる。

当たり前だけど、展覧会のために!って描くのはいやだ。
当たり前だけど、描きたいから手が動いて描く!ってのが良い。

ギャラリーとかに描かされてる気がしたら辞めたほうがいい。
評価やオーディエンスが気になりだしたら、裸になってランニングしたらいい。

みんながローリング・ストーンズの映画を観に行ってる頃、僕はロニー・レーンを観ていたんだ。
フェイセズが絶頂期で、ずっとそこにいたらスターの座は約束されてたロニー。
時々僕は、彼がとった行動に自分を重ね合わせていたようだ。

そして、今日はFLOGGING MOLLYを聴きながら筆を持つ。

すべてがうまくいくわけないけどね・・・
この手のひらの上じゃ、最低限うまく自分の想いをころがせなきゃ!



2009/01/25
カテゴリ : harappa Tsu-shin

執筆者: harappa (2:02 pm)
本日25日、『アオコン4』は無事に最終日を迎えました!

それなのにこれから高村智子さんの作品を紹介しようという
的はずれさに、驚きの声を隠せません。

高村智子さんといえば「やぎ」(山羊)。

なんのことかと言いますと、高村さんの撮るヤギの写真を好きという方が
とっても多いのです。

昨年はじめてヤギの写真を見たときは
青空と 白い毛をもつヤギのコントラストがとてもきれいで「ほぅ・・」となりました。
そしてふだん、犬とねこの2種類だけを強烈に愛するわたしも
ヤギの見せるたくさんの表情に、ふと 浮気心がわきました。

そんな高村さんは、昨年11月に
NHKBSデジフォトまつり「フォト一発芸部門」で、グランプリを受賞しています!!

本日アオコンが終わってしまうので、その写真をお見せしましょう。
『華麗に舞う寝旦那』2008!


けっこうインパクトが強かったので「実物はどんな方なんだろう・・」と
心のどこかで毎日気にしていたところ、
きのう偶然、高村さんと旦那さんが二人で事務局に見えました!

お会いできてうれしく、なんだかスッキリし
写真におさめさせていただきました。


仲がよさそうです〜。

いままで「ヤギ」を撮り続けた高村さん、
これからのテーマは「夫」か。


4回目となったアオコン、今回も、たくさんのお客様に来ていただきました。
ありがとうございます!

本日最終日は、木村顕彦さんがギャラリーに見えています。

夕方5時まで。お待ちしてます!


(harappaスタッフ=阿部佐知子)
2009/01/20
カテゴリ : harappa Tsu-shin

執筆者: harappa (2:35 pm)

雪の上をはだしで歩き回る生き物がいるということが
冬ごとに信じがたく、しかもそれが普段は
ゴロゴロいったりワンワンいったりして甘い雰囲気の彼らだと思うと、
疑惑を抱かずにはいられません。
「・・・ほんとに?」


更新がだいぶ滞りましたが、harappaは今年も元気です!
今年の津軽は雪がすくなく、降ったと思えば雨になったり、晴れたり。
雪かきが少なくてすむのはとっても楽。でも、すこしさみしい。

本年もharappaを、どうぞよろしくお願いいたします!

2009年第一弾の企画展『アオコン4』。
1月5日より開催しております。
もうおなじみの『アオコン』。既に4回目の今回は、「穏やかな日々」というテーマで、抽象画の木村顕彦と

写真の高村智子ふたりによる展覧会です。



先日、木村顕彦さんご本人がharappaにいらっしゃったので
わたしの中で未知の「抽象画」の世界へ旅立ってまいりました。

「抽象画」というものをまずおさらいしますと、
《事物の写実的な再現ではなく、点・線・画・色彩それ自体のもつ表現力を追求した非具現的な絵画》。

・・むずかしいことは言いません(言えません)、ぜひ一度、絵を見にいらしてください!

実際にある「事物」。これをイメージした抽象画を描くことも多いそうです。
そのほうが、まったくの抽象画初心者にはわかりやすいのかもしれません。

しかし今回の木村さんの絵は、「イメージを描いたもの」。
そして、「色を伝える、見せる」という絵です。


絵にはたくさんの技法があり、技術があると思います。
たくさんお話を聞く中で、初めて聞く専門用語に頭がぐるぐるしながらもおもしろく、
「へぇ!」とそのときにはわかったような素振りでいましたが
今まったく、説明ができません・・・ くっ

ただ、絵ってすごいな、と。
なにか絵とかはすごく難しい気がしたり、近づきがたいような気がしたり
だけれども、どんな絵も、その作家さんが見てきたたくさんの日々の切れ端なんだ
ということを、木村さんに教えてもらって
これからはもっと素直に絵というものに触れていけるかもしれない、と感じました。


・・と、難しく書いては、つまりません。

自分の目で見て、何かを感じたりなんにも感じなかったりすることが
きっと一番です!

どうぞharappaに感じにきてください〜。

次回は高村智子さんの作品をど〜んと紹介します!!


(harappaスタッフ=阿部佐知子)
2008/12/23

執筆者: yn (5:53 pm)



日本で描いてた絵↑も無事に届いて、こっちで作ってたYNGの新境地『馬車』↓も完成!



20日には無事にオープニングをむかえた・・・あ〜よかった〜ホッ♡

この馬車っていうのは、下見に来た時に空港を一歩出た瞬間に浮かんだアイディア。
今回はいつもと違って、チープな手塗りの額に入ったドローイングが内部にかかってる。
ビルボードも幅4メートルを超えるものを描いた〜けど、けっこう楽だった。
キャンバスに描いた絵画的な絵とドローイングを巨大化したようなビルボード絵との対比がうまく展示できた。

小さい絵は3枚だけ展示したけど、広い空間でもまったく大丈夫に機能した。
杉戸に選んでもらったシャギャーン的な額縁で、さらに絵画的に見えたと思う。
つうか、半分はその『絵画的』ってやつを笑ってるんだけど・・・

やっぱ自由じゃなくちゃいかんのだ!

ここのギャラリーは展示室が大きいのと小さいの(と言ってもでかいけど)と2室。
小さいほうが絵画館で、大きい方が西部世界・・・

馬車小屋はこっちで作業場を借りて作ってたんだけど、そこがとっても広くて、
そこで見てた時は軽自動車みたいに小さく感じたんだけど、ギャラリーに持ってきたらでかい!

まぁ〜とにかく無事に始って、いがったYO〜面!

そうそう、トビー(スパイダーマン)がディカプリオを連れてきた!!!!!!
そして、僕は「友だちのレオ」と紹介されたのに、あのレオ様だと気付かなかった・・・
ちょっと太めでバイクでやってきたし・・・やっぱ、みんな映画の収録前にはビリーをやるんだね・・・
小山さんがデカプリオだよ〜!って言わなきゃ絶対(!)わかんなかったYO〜面!

それからジャック・ブラックはオープニング前日に来てくれた。ほんと、彼は映画のまんま。
さらにクリスティーナ・アギレラも赤ちゃん連れて来てくれたけど、僕は誰かわからんかった・・・(恥)
誰かとレオン・ラッセルのソング・フォー・ユーを歌ってた人だったのね。
僕が受付のカウンターにのっかて座ってたら、カウンターにまたがって座ってきて、
突然にマクドのハンバーガーを食べだしました・・・かなり腹減ったかんじで。

ドイツで同じ学校で学んだメアリーとも再会!
サン・ホセでの展覧会の時に泊めてもらったジェシカとも再会!
GIANT ROBOTのエリックとも再会!

僕以外のYNG仲間はみんなすでに旅立っていってしまい、ひとりで展覧会の余韻にひたってる・・・
が、たった今、みんなが日本に着いたとメールが・・・

なんと!飛行機会社のトラブルかなんかで
ファーストクラス

だったそうだ・・・

うぉぉぉぉぉ〜〜〜!


2008/12/21
カテゴリ : harappa Tsu-shin

執筆者: harappa (2:44 pm)
今年もいよいよ残すところあと10日ばかりとなりました。
手芸部がつくったクリスマスツリーが、チラチラと瞬いています。

雪だるまがかわいいんざます。


きのう、今日とharappaでは
S.K.K情報ビジネス専門学校卒業制作展示会
『FREEDOM』開催中です。
ことし最後の展覧会です。どうぞ足をお運びください〜。

2008年、いっろんなことがありました。
たくさんの絵、写真、陶器や着物、音楽、映画。
ひとつだけの枠にはまらない、たくさんのことに触れました。

ほぼ一ヶ月単位で毎回未知を感じることができる喜びと
遠くからいらした作家さんやお客さんと
お別れすることのさみしさも知りました。
(でも、けっこうすぐになぜかまた会えるというおもしろさ・・。)


harappaに新しい風を吹き込んでくださった「童貞。」メンバーさん。

春には元AtoZ事務局が解体され・・


4月に行われた「アオコン3」では、
ワークショップでかわいい奥さまにおそろいのouzouペイント服をプレゼントなさった方もいました。



夏の、書道教室の発表会より。
(秘蔵!!)

秋。ジェントルマンになりたい男性。


来年も、たくさんの楽しい企画を用意しております。
2009年も、どうぞよろしくお願いいたします!

harappa事務局は、12/24(水)〜来年1/4(日)まで
お正月休みをいただきます。

年明けには2009年企画展第一弾・アオコン4を開催します!
今回の「アオコン」は、
抽象画の木村顕彦さんと
写真の高村智子さんによる『穏やかな日々』。
どうぞお楽しみに!

みなさまよいお正月を!!(すこし早いですが)


今年一年、たいへんお世話になったみなさまです。


(harappaスタッフ=阿部佐知子)
2008/12/07
カテゴリ : harappa Tsu-shin

執筆者: harappa (11:50 am)
11月28日(金)〜30日(日)の3日間、
山口まくら 消しゴムはんこ教室
『消しゴムはんこで年賀状なんだも〜』展が開催されました!!

まくらさんのharappaでの展覧会は、今回でもう3回目となります。
ビビッとしっぽを膨らませたネコのしおりを、わたしも昨年いただきました。

消しゴムを彫ってはんこにするというのは、最近でこそよく目にしますが
まくらさんが消しゴムはんこに目覚めたのは10年前!
今は消しゴムはんこづくり専用のグッズも売り出されているものの
始めた当初は、道具を手に入れるのもひと苦労だったそうです。

今回の展示で、とくべつに私の目をクギづけたもの・・・

だるまだるままるいだるま。


かわいすぎる・・・!
たくさんいる・・!

これはだるまの体だけを彫り、表情は自分であとで描きます。

怒らせても泣かせてもいいですが、このだるまの体つきに一番合っているのは
笑った顔なのではないでしょうか。

まくらさんのファンの方や(遠くは宮崎からも!)、消しゴムはんこに興味を持つ方が集まり、3日間ワークショップが開かれました。
来年はうし年。
ということで、牛をはんこにしましょう〜



広いギャラリーにひびく、まくらさんの明るい声。
「それでは牛を解体していきます!」
「次に胴と足を切り離しまーす」

・・・あたまに浮かぶのは恐ろしく残虐な光景・・
わなわなと震える手でカメラをかまえると
目の前には、解体を終えた牛の姿が・・・!


とってもシンプルな解体後の牛の図。

わたしの馬鹿げた想像をよそに、消しゴムはんこづくりは順調にすすんでいきました。


完成した年賀ハガキはこちらです!

モチーフは一緒なのに、つくる人によって全然表情がちがいます!

座っていたり、カップルの牛だったり、ころびそうなのがいたり。
本当にびっくりするほど、たくさんの表情がありました。
今年はこの年賀状で決まりですね!

残念ながら今回の展示はすでに終了していますが、
次回また山口まくら消しゴムはんこ展開催の折には
ぜひご参加くださいませ。



キテますキテます・・顔が5つ。
harappa5周年企画展『5』、開催中です。


(harappaスタッフ=阿部佐知子)

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