16日、インド国家人口委員会はこのほど、2010年までに同国の人口を11億人強に抑える計画が事実上失敗したことを認めた。国連によると2050年にはインドが中国を超え世界一の人口大国になる見通し。写真はインド・ニューデリー。

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人口抑制計画の失敗認める、2050年に中国超え世界一か―インド
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2009年3月16日、「広州日報」によると、インド国家人口委員会(NPC)はこのほど、2010年までの人口抑制計画がすでに頓挫しつつあることを認めたという。国連人口基金(UNFPA)の世界人口白書は、同国の08年の総出生率が2.78%を記録、中国の1.73%を上回っていると指摘、2050年にはインド総人口が16億5800万人に達し、中国の14億800万人を超え、世界一の人口大国になるとの見通しを示している。

インドで2000年に策定された人口抑制計画は、教育や避妊具の入手環境の改善、家族福祉部門への財政支出額の大幅な増加など多岐にわたる措置とともに、2010年の人口を11億人強に抑えることを目標として掲げていた。

同国民の多産願望と避妊に関する知識の欠如が、人口抑制の大きな壁となっている。ある統計によると、女性1人当たりの平均出産数は3.9人、高学歴の家庭は2〜3人、低学歴で貧しい家庭では7〜8人が普通だという。インド人男性は避妊に対する関心が薄く、避妊は妻の責任だと考え、54%の農村の女性と74%の都市部の女性が「避妊について聞いたことはあるが、実行したことはない」と答えているように、女性も避妊知識の欠如が深刻だ。

こうした現実を踏まえれば、同国に残されている効果的な解決方法は不妊手術しかないが、各宗派が勢力維持のため多産を奨励しているという宗教事情もあるという。(翻訳・編集/津野尾)
2009-03-16 23:32:09 配信

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