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裁判員候補者辞退 福井県民の理由は年齢が最多 3月17日午前8時00分

 5月にスタートする裁判員制度で、裁判員候補者名簿に記載された県民960人のうち、半数近くの445人が辞退希望を申し出た。このうち延べ308人の辞退が認められた。辞退事由で最も多かったのは「70歳以上」を理由としたケースだった。

 308人のうち、警察官や自衛官など法律上、裁判員になれない職業の人は8人、過去に禁固以上の刑を受けた人や死亡者など欠格事由に該当したのは6人、引っ越しなどによるあて先不明者が6人だった。

 辞退事由に該当したのは延べ288人。内訳は「70歳以上」193人、「学生、生徒」10人、「重い病気やけが」85人。「70歳以上で病気」の場合などは重複してカウントされているため、選任されない人の実人数は308人より少なくなるとみられる。

 また、仕事や出産、介護などで参加が難しい月(2カ月上限)があったのは延べ179人。最多は8月の28人で、6、7、12月が23人、9月が20人、5月が19人と続き、梅雨時期から夏にかけて集中する傾向が見られた。

 辞退申し出数について福井地裁総務課は「想定された範囲内であり、現時点で名簿が不足するとは考えていない」としている。



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