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2009年3月16日(月) 19:20 |
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高松地裁は死刑判決、坂出殺人事件
2007年11月、坂出市で幼い姉妹と祖母の3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われている被告に、高松地裁は死刑の判決を言い渡しました。
午後4時から開かれた判決公判で、高松地裁は、殺人などの罪に問われている川崎政則被告に死刑の判決を言い渡しました。 16日の公判には、約50の傍聴券を求めて約500人が列を作りました。 この事件は、2007年11月、坂出市の三浦啓子さんの家で、三浦さんと、孫の山下茜ちゃん、彩菜ちゃんの姉妹が包丁で刺され殺害されたものです。 殺人などの罪に問われている、三浦さんの義理の弟の川崎政則被告は、2008年7月の初公判で、起訴事実を認め、責任能力の有無などが裁判の争点になりました。 精神鑑定などを経て、初公判から8ヶ月ぶりに、今月9日に再開された裁判は、4日続けて審理が行なわれ、検察側が完全な責任能力があるとして死刑を求めたのに対し、弁護側は犯行当時、心神耗弱の状態で責任能力は限定的として無期懲役が妥当と主張していました。 判決で、菊池則明裁判長は、「極めて身勝手で自己中心的な犯行で、酌量の余地は全くない。事件当時は完全な責任能力を有していた」と述べ死刑の判決を言い渡しました。 川崎被告は、表情を変えずに判決を聞いていました。 裁判を初めから傍聴してきた遺族の山下清さんと一緒に、16日初めて法廷に入った妻の佐智子さんは、裁判長が読み上げる姉妹の殺害の状況などを涙を流しながらじっと聞いていました。 判決を受け、被告の弁護士は量刑が不当として即日控訴しました。
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