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3月の貿易黒字、過去最高記録へ

 知識経済部は16日、韓国の3月の貿易黒字が過去最高の40億ドルに達し、年間貿易黒字が200億ドルに迫るとの見通しを明らかにした。

 知識経済部の李東根(イ・ドングン)貿易投資室長は同日の記者懇談会で、「原油価格の下落で石油の輸入金額が大幅に減少し、3月の貿易黒字は月次ベースで過去最大の40億ドルに達する見通しだ」と述べた。今月15日までの貿易黒字は8億ドルだが、月末に輸出が集中する傾向と主要企業の輸出計画などを考えると、40億ドルの黒字は十分に達成可能な数字だというのが李室長の見方だ。

 月次ベースでの貿易黒字が最高を記録したのは1998年4月の38億5000万ドル。今年2月の貿易黒字は29億5000万ドルだった。

 李室長はまた、3月の輸出は前年同月比22%減少するが、輸入は33%減とさらに大きな落ち込みを示すと見通した。原油輸入額が半分に減少したが、輸出は船舶が40%、携帯電話が3%の伸びを示した。李室長は「貿易収支は黒字基調が続き、黒字規模は上期に120億ドル、通年で200億ドルに達する」と予測した。

 3月の貿易収支が過去最高の黒字になるとの見通しに加え、外国人投資家によるドル資金の流入で、16日のウォン相場は続騰。終値は前週末より43.5ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1440ウォンだった。先月16日(1427.50ウォン)以来のウォン高水準となる。

 先週末フィリップスが売却したLGディスプレー株式を買い取った外国人投資家がドルをウォンに換えて代金を支払ったことも、ウォン高の要因となった。最近のウォン高傾向で、ウォンの一段高を予想するオフショア筋がドルを売っているとの分析も出ている。

 株価は先週末に急騰した後、16日はほぼ横ばい。韓国総合株価指数(KOSPI)は先週末比0.3ポイント(0.02%)安の1125.73ポイントで引けた。

ペ・ソンギュ記者

方顕哲(パン・ヒョンチョル)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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