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2009.03.15

子供にはむしろニセ科学を教えるべきではないか?

リンク: 大学教授のぶっちゃけ話: トンデモ本.

だから、子供向けの教材は、細心の注意を払って監修して欲しい、と思うきょうこの頃なのである。

私は、第2次ベビーブームの頃の世代なんだけど、子供の頃はノストラダムスとかユリゲラーだとかUFOだとかを見て育った。みんなで手を繋いでUFOを召還する儀式(?)もやったことあるし、スプーン曲げ出来ないか試して火傷したこともある(金属を曲げたり延ばしたりすると非常に発熱する)。また、ちょっと違うけど、駄菓子屋のおばちゃんが、当たりくじ付お菓子の当たりを見事引き当てるのに、素直に感心していた(今考えれば、あらかじめ抜き取っていたに違いない)。駄菓子屋においてあるグッズなんて、ニセ科学の宝庫だろう。

しかし、今じゃ、悪徳商法?マニアックスの管理人である。

これはむしろ、ニセ科学のおかげで、「大人はウソつきだ」とか「世の中、周りはみんな敵」と警戒心が養われたせいではないか?

って言うか、漫画、アニメ、映画に限らず、全ての文学・芸術はフィクションすなわちニセである。ノンフィクションを標榜していたって、現実を切り取る作業がある以上、純粋な現実ではない。

だから、世の中には良いニセと悪いニセがあることを気づくためにも、子供には、いろんな偽物を与えておくのが良いんじゃないだろうか?子供の頃ウソを教えられていたなんて誰にだって山程あるはずなので、ニセ科学程度のウソでは問題にならないだろう。「アトムを観て研究者になった」って、ニセが問題にならない良い例だ。

本物と言うのは、自分の感覚、たとえば輪ゴムを引っ張って離すと痛いとか、磁石を引き離すときは最初に大きな力がいるとか、悪い大人に騙されて悔しかったとか、の中にしか存在しないので、ニセ物を遠ざけるよりは本物もいっぱい与える努力のほうが大切だろう。要するに、何でも興味を持ったことを、やらせとけと。大人から見て「ニセ」であっても。

ただ、音楽で水が美味しくなるくらいなら良いけど、道徳的な根拠でニセ科学を前面に使ったとすれば、どう考えても真実が分かったときに捻くれるので、やめたほうが良いし遠ざけるべきだ。道徳は人間の世界のルールなんだから、科学的な根拠でルール付けするのは間違っている。うん、混ぜるな危険。

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コメント

福武(昔の名前で呼びますが)とか学研(「ムー」は? とツッコまれそうですが)が、まともな教材の中に紛れ込ませるのは感心できないというか。八幡書店とかたま出版とかそういう所のものから吸収するのが健全(笑)だと思います。
(教科書だって疑う必要はありますが、好んでダメな物を入れ込んではダメでしょう)

投稿者: (2009/03/16 12:37:40)

音楽で水が美味しくなるというのは、江本勝さんですね。ヘビメタを聴かせると、水が汚い結晶になる(笑い)のだそうです。悪いニセの代表が大場綜でしょう。協栄ジム会長の名をかたりジム解散を宣言。飯田ジムの掲示板で自殺を宣言しながら、別のジムへ入会申し込み。上島義智氏へストーカー。
ついには野党政治家10人の暗殺を計画し、維新政党珍風を追放と。にせもののチャンピオンだね。

投稿者: (2009/03/16 12:40:34)

吉本の詭弁術がはじまったか。
>映画に限らず、全ての文学・芸術はフィクションすなわちニセである
正確な破綻のない論理がなければ文学作品はつくれない
>本物もいっぱい与える努力
前の文章とつじつまが合わない。かえって混乱するだろうに。
>うん、混ぜるな危険。
みょうな〆方

河上イチローと対談した頃から、変わってない吉本。

投稿者: また (2009/03/17 5:41:22)

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