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立場変われば… 日テレ“取材規制”のドタバタ

3月16日21時12分配信 産経新聞


立場変われば… 日テレ“取材規制”のドタバタ

釈明会見を開いた久保伸太郎・前社長 =16日午後、東京・汐留の日テレ本社 (中井誠撮影)(写真:産経新聞)

 「お待たせして申し訳ありません。(バンキシャの誤報は)重大であると認識して辞任を決意しました」

 報道番組「真相報道バンキシャ!」の裏金証言報道で16日引責辞任した日本テレビ放送網の久保伸太郎社長(64)の辞任記者会見は報道陣への対応方法が二転三転、久保社長が2度も報道陣に陳謝する異例の事態となってしまい、後味の悪さを残した。

  [フォト]釈明会見で頭を下げる久保前社長

 最初の会見は午後4時から東京都港区の日本テレビ本社18階の会議室で行われた。日テレ側は、「入室は1社1人、カメラでの撮影は禁止」との報道機関としては異例ともみえる規制を設け会見を実施。2階の受け付け前には会見に入れなかった各社の記者やカメラマン約30人が集まり、広報担当者に約20分にわたり説明を求めた。

 途中、その様子を撮影していたカメラマンと広報担当者がもみ合いとなり、騒然とした雰囲気になる場面も。ある記者は「異様というより異常としか思えない」と吐き捨てた。

 日テレ側は会見後、智片健二総合広報部長が規制の理由を説明。「重大な事案であり、静かな雰囲気の中で自分の思いを語りたい」との久保社長の意向を繰り返し伝え理解を求めた。

 しかし、「普段、取材しているのと逆の立場になるわけで、全員を入れ、撮影を認めるのが(報道機関としての)あり方では」などとの意見が続出。結局、久保社長が改めて取材に対応することになった。

 最初の会見から3時間後の午後7時、黒いスーツの久保社長は同じ建物の2階のホールで、再び約50人の記者やカメラマンに陳謝した。ホールには「信賞必罰」などと書かれた社訓の額が掲げられていた。

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最終更新:3月16日21時12分

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