2007-03-26 ファッションの色合わせについて

「三色でコーディネートすると収まりが良い」とよく言われます。だからと言って何でも三色なら良いかと言うと、やはり違う訳です。(赤、青、黄色だとまるでガンダムになってしまう)
一番簡単なのはメイン・カラーを決めてからソレに近い色をサブ・カラーにして押さえ、最後に補色になる色をアクセントとして加える事で全体をまとめる様なやり方です。
最初はそんな風にロジックのみでカッチリと組み立てて、後から少しズラしながら「やり過ぎ感」を弱め、上手い落とし所を探していくのが良いと思います。
例えば青の補色はオレンジだけど、そのままでは「昔のコシノジュンコ」みたいになってしまいます。だから、やや黄色側か赤側にスライドさせて補色強度を弱めてやる。明度も揃えず若干上げるか下げるかして「揺らぎ感」を与える。
色のみの要素だけでは保たない場合は、そこにパターン柄などを加えてみる。
太っている人に横縞はNG、横の要素が強調されてより太って見えるから。縦縞の細めのストライプが良いです。痩せている人はその逆にします。(太めの幅の横縞)
小柄な人は三色のコントラストをあまり強くしない。小さい体が更に分割されて、より小さく見えるから。パンツ、靴下、靴を出来るだけ同系色にまとめてスッキリと長く見せる。
それと足下に暗い色が来ると位置感が出過ぎてしまい、体の小ささを見る人にハッキリと認識させてしまうので服の上下を同系色にし、足元に明るめの色を持って来ることで「位置感を飛ばす」のもアリかと思います。
補足:また更に「素材感」や「分量のバランス」等の要素も入ってくるのだけど、ややこしくなるから書かない。
結局ファッションも突き詰めると「色、形、質、の究極の黄金律を探す作業」になるから「美術のパピエコレ的なセンス」が必ず必要になってくる。
ファッション馬鹿な人達はコレをまるで理解していないからダメなんだと思う。