出席者にメッセージを送る宮崎教授
大分市の県立看護科学大学で十三日、三月末で退官する母性看護学・助産学専門の宮崎文子教授(68)の最終講義があった。
宮崎教授は大学の設立時から十一年間、自律できる助産師の育成を目指して学生たちを指導。学部生、大学院生ら合わせて百十六人が宮崎教授の教えを受けている。最終講義には学部生や卒業生のほか、県内の病院に勤務する助産師ら約百十人が出席した。
助産師として病院に勤務していた宮崎教授は、一九七〇年に福岡県立看護専門学校に移り、助産師教育に携わるようになった。同校副校長から、九八年に大分県立看護科学大学の教授に就任した。
講義では、四十六年間の助産師生活を振り返りながら、今後、求められる「助産師像」について説明。「医師不足や産科施設の減少などで周産期医療が変わろうとしている。助産師は社会の幸福のため、母子の幸せのために存在する社会的職業。専門職としての自覚を持ち、自律性のある助産師を目指してほしい」とメッセージを送った。
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