麻生太郎首相は16日の参院予算委員会で、インターネットを選挙運動に利用する「ネット選挙」について「金のかからない選挙の実現に一役買うのは間違いない。議論はいいことだ」と述べ、公職選挙法の規制緩和に一定の理解を示した。福山哲郎氏(民主)への答弁。
現行法は公示後のホームページ(HP)やブログ(日記風簡易型HP)の更新を制限している。福山氏は「時代遅れで国民のニーズに反する」と指摘し、次期衆院選前の見直しを求めた。だが首相は「匿名性を利用した誹謗(ひぼう)中傷(の書き込み)をどうするかを決めておかないといけないので、なかなか難しい」と否定的な見解を示した。【三沢耕平】
毎日新聞 2009年3月16日 19時16分(最終更新 3月16日 19時25分)