最終更新: 2009/03/16 17:05

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姉も同じ病気で亡くなった拡張型心筋症と闘う11歳の少年を取材しました。

11歳の安藤大輝(ひろき)君は、4年前に心臓の収縮する力が弱くなる拡張型心筋症と診断されました。
大輝君のお姉さんも同じ病気にかかっていました。

拡張型心筋症を患う小学5年生の安藤大輝君(11)。
現在はトイレとベッドの往復が精いっぱいだが、2008年4月まで野球少年団に所属するなど、元気に活動していた。
大輝君が楽しみにしていたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本対韓国戦の当日。
横たわりながら画面を見つめていた。
大輝君は「(一番好きな選手は?)小笠原(選手)。(なんで?)かっこいいから」と語った。
大輝君は、重度の心臓病で、助かる道は心臓移植しかないという。
2008年9月に地元・秋田から東京の病院に移り、現在、強心剤投与などの治療を続けている。
大輝君は「(将来は野球選手になる?)ならない。ラーメン屋さんになる」と語った。
病気の影響で、おなかいっぱい食べることのできない今の大輝君にとっては、大好きなラーメンは野球より勝る様子。
もともと3人姉弟の大輝君は、小さいころ、お姉さん2人のあとをいつも追っていたという。
大輝君の面倒をよく見ていた長女・唯さんは2004年、闘病およそ1年半の末、わずか15歳の若さで亡くなった。
病名は拡張型心筋症。
そして、お姉さんの死から1年後、大輝君も同じ病気と診断された。
大輝君の父・隆基さんは、「ひろき君を救う会」の会見で「長女の死を無駄にしないためにも、大輝を元気にしてあげたいと思っています」と語った。
渡航代や治療代にかかる費用はおよそ9,800万円。
大輝君の父親の同級生や地域の人たちは2009年1月、救う会を立ち上げ、募金活動を開始した。

「ひろき君を救う会」
http://www.hirokikun.jp/

大輝君が「(元気になってやりたいことは?)走ること。それと、うちでのんびりしたい」と話すと、隆基さんは「普通でいいんだよね」と語った。
WBCで戦うサムライジャパンとともに、わずか11歳の侍も病気と闘っている。

(03/16 12:50)


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