京都放送局

2009年3月16日 10時58分更新

医師退職 脳神経外科休診へ

与謝野町にある府立与謝の海病院で、1人しかいない脳神経外科の医師が今月で退職することになり、後任の医師が見つかるまでの間、脳神経外科が休診になることがわかりました。
脳神経外科と連携して治療にあたるほかの科でも患者の受け入れに影響が出ることが心配されています。
与謝の海病院では15年前の平成6年に脳神経外科を開設し、地域の救急医療の中心的な役割を果たしてきました。
開設当初は医師が3人いましたが、去年からは1人だけになり、その医師も今月で退職することになりました。
病院では代わりの医師の確保を急いでいますが、今のところ見通しはたっておらず脳神経外科は今月27日から休診になります。
丹後半島地域にはほかに脳神経外科のある救急病院はなく、与謝の海病院には2人の入院患者がいるほか去年4月から今年1月の間にのべ1700人余りの外来患者が利用したということです。
脳神経外科は、脳出血のおそれがある妊婦など、ほかの科と連携して治療にあたることもあるため、産科などほかの科でも患者の受け入れに影響が出ると心配されています。
京都府では、緊急時は京都市消防局のヘリコプターなどで、京都市や舞鶴市などの拠点病院に搬送して対応するということです。
与謝の海病院は「入院患者の転院先を探すとともに医師の確保に引き続き全力を尽くしたい」と話しています。