2009年3月16日 12時15分更新
深刻な医師不足が続く中来年春に医学部を卒業する予定の人たちを対象に臨床研修を行っている東北6県の病院が参加した合同説明会が15日仙台市で開かれました。この説明会は医師の卵たちに研修先の病院選びに役立ててもらおうと東北厚生局が毎年行っているものです。
15日仙台市で開かれた説明会には来年春に医師免許を取得する予定の人たちを対象に臨床研修を行う東北地方の91の病院が参加し、それぞれブースを設けて訪れた学生たちに研修プログラムなどについて説明していました。
5年前に始まった臨床研修をめぐっては環境の整った都市部の病院で研修する医師が増えて、地方の病院の医師不足を招いたという指摘があり現在、募集定員について大都市では削減し、地方では増員するなどの見直しが進められています。
参加した病院は将来、地域に定着してくれる優秀な人材を確保しようと病院を紹介するビデオを使ったり地域の観光名所も紹介したりしてPRしていました。
訪れた学生は「医師不足がいわれていますが私も地元なので少しでも期待に応えたいです」と話していました。
一方青森県の病院長は「体力とやる気のある人に来てもらい、ぜひそのまま病院に残って地域医療を守ってくれることを期待しています」と話していました。