麻生太郎首相は15日、NHKの番組「総理にきく」に出演し、演出家、テリー伊藤さんの単刀直入の質問にタジタジとなった。
テリーさんが漢字の誤読、郵政民営化をめぐる発言などを挙げながら、「しゃべりの脇が甘い」「飲み屋の席なら成立する」と指摘すると、首相は「原稿を見てしゃべるようなことはあまりしないから」。「こんなに支持率下がるなんて思わなかった」と向けられると、「私、子どものころから、あまり好かれる性格ではないから」と自虐気味に応じた。
衆院解散・総選挙の時期を「しゃべってください」と迫られると、首相は「テリーさんに乗せられないようにしないといかん。景気と雇用に対する国民の希望は極めて高い。言っただけで、実行できなければなんだということになるし、いろいろ考えねばならない」と慎重に答えていた。
NHK広報局はテリーさんの起用について「各局の番組に出演し、視聴者の関心の高いテーマについて積極的に発言しているから」と説明している。【坂口裕彦】
毎日新聞 2009年3月15日 19時16分(最終更新 3月15日 22時38分)