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あの人は今こうしている ロミ・山田さん(ベテラン歌手)

 故寺山修司がこの人の日劇でのステージを見て、「ハイヒールを履いて生まれてきたような女だ」と、その華やかさに舌を巻いたのは有名な話だ。本場アメリカでミュージカルを学び、ブロードウェードラマ「スージー・ウォンの世界」で主役デビューを果たしたロミ・山田さん。全米を巡演し、帰国後は「煙草のけむり」「知りすぎたのね」などのヒットを飛ばし、また、女優、エッセイストとしても活躍した。しかし、ここ数年は表舞台で見ない。さて、今どうしているのか。

●看病のため「おもいっきりテレビ」のコメンテーターをやめ、軽井沢の別荘を売り払う

「去年の12月18日、40歳になるひとり息子が天国に召されました」

 ロミさんとの取材はこんな痛ましい話題から始まった。

「聴神経腫瘍って耳の奥に腫瘍ができる難病をずっと患っていましてね。ここ5年間に5回の手術を受け、どうにか腫瘍を除去できたと思ったら、その代わり、しゃべれない、耳が聞こえない、歩けない状態になって……。それでも息子は元気になろうと必死にガンバってきましたが、残念ながら、その思いは通じませんでした」

 我が子を失う。母親として、そのショックはいかばかりか。

「看病に専念し、ほとんどワタシの血や肉と化した子供が亡くなったわけですから、しばらくはショックで立ち上がれませんでした。でも、もともとネアカの性分のせいか、時間が経つにつれ、これからは息子の分まで生きなくっちゃって気持ちになり、徐々に昔のペースを取り戻しつつあります」

 息子の面倒を見るための経済的な負担も大きかったようだ。

「毎日、ほぼ一日中看病する必要があったでしょ。で、レギュラーコメンテーターを11年やった『おもいッきりテレビ』は5年前にやめました。あと、軽井沢にあった別荘も売ったし。ただ、ワタシ、金銭的な苦労には慣れてるんです。別れたダンナが事業に失敗して、その返済に四苦八苦した経験がありますから」

 実はロミさん、かつて芸能人の苦労話をメーンにしたトーク番組「いつみても波瀾万丈」(日本テレビ系)から出演依頼があったが、キャンセルされたことがある。

「事前に身の上話をいろいろしたところ、その話し方がアッケラカンとしてたんですかね。キャラが明る過ぎて悲劇の主人公には向いてない、っていわれてしまったんです。そんなこといわれたって、困りますよ」

 去年暮れには「ロミ・山田 アヴェマリアを歌う」なるCDを発売。これからはコンサートにも力を入れていきたいと意気込む。

「まずはCDが売れて、いささか乏しくなった我が家の台所が潤うことを願ってます。それに正直、息子の看病に時間を割かれ、ここ数年は仕事をセーブせざるを得ませんでした。その分もといってはナンですけど、これからはできることはすべてやっていきたいと考えてます。天国から見ててくれるであろう息子があきれるくらいにね」

(日刊ゲンダイ2009年3月12日掲載)


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