この人物のオモテとウラ　冨永愛『♪離婚するって本当ですか？』

　ある写真誌に「ドロドロ『土下座』極秘離婚」と報じられ、記事を書かれた本人、スーパーモデルの冨永愛（２６）が一番驚いたらしい。雑誌発売日のブログで「夫婦は山あり谷ありで、喧嘩もしますが、３人で頑張っています」と否定した。パーティー会場でのハデな夫婦ゲンカ、息子を幼稚園に通わせるために引っ越したことが“誤解”を生んだらしい。

　冨永は０４年秋にパリ在住の日本人パティシエと結婚。０５年３月２７日に男児を出産した。お相手の男性は、１７９センチの冨永と同じくらいの背丈で、年上。「変な人、面白い人です」とだけ語られていた。

　神奈川県相模原市出身で、３歳のころからモダンバレエを習い、１０歳でバレーボールに転向。ノッポのコンプレックスをバネに冨永がモデルを始めたのは高校時代だった。００年、高３でＮＹに渡り、「ヴォーグ・ニッポン」の表紙を飾った。シャネルの有名デザイナーらに見初められ、０１年７月にはパリへひとりで乗り込んだ。

　英語もカタコトだった１９歳の少女が、いきなり世界の大舞台で活躍。ホームシックにかかっても、物おじせず“強い女”に徹し「ランウェイにいるときは普段の自分とは別。そこが好き」とツッパって仕事をしてきた。

　初の渡仏で知り合った２人の日本人とは仕事の合間に毎日会い、互いに頑張っている姿で励まし合った。

「そのうちのひとりが、パティシエのスペシャリストを目指していた今の夫です。『そんなに頑張らなくてもいいんじゃない？』という言葉にホロリときたらしい」（モデル関係者）

　その後、裏代官山にセレクトショップを立ち上げるなどノリノリだった０４年１０月、突如「妊娠、結婚」の発表で世間をアッと言わせ、妊婦姿のセミヌード写真で雑誌の表紙となり、世の少子化に対抗。

　最近は環境問題にも関心を示し、また現在発売中の「ヴォーグ・ニッポン」４月号では、間もなく４歳になる愛児と美しい肢体を横たえ「子どもって素晴らしい。いつでも元気をくれる」と母の喜びをつづっている。どうやら、「極秘離婚」は見込み違いのようだが……。

（日刊ゲンダイ2009年3月13日掲載）