三重県伊勢市の私立皇学館高校の1年男子生徒(16)がいじめを受けていたとする遺書を残して自殺した問題で、同校は14日夜、保護者会後に記者会見を開き、下品なあだ名を付けて呼んだり、授業中に消しゴムのかすを投げつけたりするいじめがあったことを明らかにした。
同校はこうしたいじめを行っていた生徒7人を特定したが、遺書にあった名前と一致したのは5人だった。5人は「いじめとは思っていなかった」と説明しているという。
大島謙校長は「いじめは3学期から始まり、男子生徒の好きなアニメのことでからかい、男子生徒が相手をたたいた際にたたき返すこともあった」と説明。また、いじめに遭っているとして、遺書に名前が書かれた別の生徒については「いじめは受けていないと話している」と述べた。
一方、男子生徒の父親も記者会見し、「保護者会では、学校側の都合のいいことだけを報告したという印象だ。心への攻撃を毎日繰り返されたら、心は傷んでくる。事実をしっかりと調べてほしい」と語気を強めた。
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