東京と九州の間を結ぶ寝台特急ブルートレインの「富士」と「はやぶさ」が50年の歴史に幕をおろしました。爆破予告や強風などの影響で東京到着が1時間半も遅れる多難のラストランとなりました。
午前11時。寝台特急「富士」「はやぶさ」の最後の姿をみようと東京駅には2000人の鉄道ファンが詰めかけていました。
「無事に到着してほしい」
「見たいです」(鉄道ファン)
「はやぶさ」は、13日午後4時前に熊本を出発、「富士」は午後5時前に大分を出発し、門司駅で連結したあと、東京駅に向かっていました。
到着予定は午前10時。しかし、「爆弾をしかけた」というインターネット上の書き込みが見つかったため、JR京都駅で警察が車内を点検。先行列車の人身事故や強風などの影響で大幅な遅れが出ていました。
そして、予定よりおよそ1時間30分遅れの午前11時31分。寝台特急ブルートレインの「富士」「はやぶさ」の最後の上り列車が東京駅に到着しました。
Q.到着が遅れましたが?
「長く旅行ができて感無量」
「うれしかった。たくさん乗れたので。今、速い乗り物もありますが、あえて時間を使い、のんびり旅行できた」
「もうこれが最後なんだと考えながら、次がないと思って乗っていた」(乗客)
およそ半世紀にわたって親しまれてきたJRの寝台特急「富士」、「はやぶさ」。最近は、新幹線や飛行機などに客を奪われるなど低迷が続いていました。
今回のダイヤ改正で、ブルートレインは上野発着のみとなり、東京駅発着はすべて廃止されます。(14日17:42)