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周瑜と孔明? 海自ソマリア派遣で中国の反応

3月15日20時1分配信 産経新聞


 【北京=矢板明夫】海上自衛隊の護衛艦2隻が14日、日本関係の船舶を海賊から守るためにソマリア海域に向かったことを受け、中国のネットに「軍国主義の復活を警戒せよ」といった反応が殺到した。一方、「この派遣は中国への対抗意識から行われた」と分析する国際政治学者も多く、「中日両国の海軍が世界の海で競合する時代の幕開けを意味する」といった見方もある。

 15日付の中国各紙は、護衛艦が出港したことを伝えたほか、日本国内の学者や野党などの反対意見を多く取り上げ、「日本の国内外で自衛隊の海外派遣の制限緩和につながると心配する声が少なくない」などと伝えた。

 中国メディアはこれまで自衛隊の海外派遣に神経をとがらせてきた。しかし昨年12月、中国海軍がソマリアに向かった際に、新聞とテレビは「責任ある大国として当然の行為」「世界平和に対する義務」などとその必要性を宣伝したため、今回、同じ行動をとる日本に対し、公式メディアは批判的コメントをしづらいようで、日本を批判したり、警戒を表明したりする論評は少ない。北京紙、北京晨報は「日本の憲法は海外に軍事力を派遣することを禁じているが、1990年以後それが徐々に緩和された」と淡々と伝えた。

 北京大学国際関係学院の梁雲翔(りょううんしょう)助教授は「日本は国際協力という錦の旗の下、大国としての地位を守ろうとしている。自衛隊の海上での軍事力は決して弱くなく、今回のソマリアへの派遣は中国と競争する意味が含まれている」との見方を示した。軍事問題専門家の戴旭(だいきょく)氏は広州日報で、三国志の中で周瑜(しゅうゆ)が諸葛孔明(しょかつこうめい)に対抗心を燃やしていたことを指す言葉「瑜亮情結」を使って日本の気持ちを分析している。

 一方、中国の各軍事系ネットには、ソマリアで展開する中国の軍艦と今回派遣された海自の護衛艦の写真がはられ、「戦ったら、どちらが強いか」について熱い議論が戦わされている。

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最終更新:3月15日23時34分

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