PLUTO 7 (ビッグコミックス)

PLUTO 7 (ビッグコミックス) (コミック)

浦沢 直樹
☆☆☆☆+ (11件のカスタマーレビュー)

価格:¥ 550(税込)

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商品の詳細

  • コミック
  • 出版社: 小学館 (2009-02-27)
  • ISBN-10: 4091823866
  • ISBN-13: 9784091823861
  • 商品の寸法: 17.8 x 12.8 x 2 cm
  • おすすめ度: ☆☆☆☆+ (11件のカスタマーレビュー)

カスタマーレビュー

  • おすすめ度: ☆☆☆☆+
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  • ☆☆☆☆☆ 地球が壊れる・・・手塚先生の心の奥底  2009-03-06
  • 5 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
  • 沢山の人々とロボットの意志と哀しみが集約されていく展開。
    そしてプルートゥと心に傷を負った少年の魂は等価値。

    地球を救ってとのエプシロンの遺言・・・そしてアトム。


    人々の哀しみが世界を破滅させるのかの暗示がこの巻でなされています。

    思い出したのは機動戦士ガンダム「逆襲のシャア」の

    ・この暖かい人の心を持った人間が地球を滅ぼしていく
    ・こんな(人々の)哀しみが地球を押しつぶしていく

    この二つの台詞でした。

    ガンダムの富野さんはその昔アニメのアトムにも関わっていた人で
    手塚さんとも深いつながりがありました。
    もしかして手塚さんの作品に触れている、あるいは深く関わるうちに
    富野さんも浦沢さんも手塚先生の心の奥に流れていた
    「何か」に到達したのではないのでしょうか・・・。

    最後あと一巻、
    プルートゥと同じ哀しみを知ってしまったアトムとの対面を
    怖いと思いながらも読んでみたいと思います。
  • ☆☆☆☆☆ 浦沢直樹の漫画ならではの表現力  2009-03-05
  • 14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
  • 最強ロボット7体の中の1体だったエプシロンがプルートによって砕け散るコマがある。何十本という斜線の下に部品らしきものが散らばり「カリン」という小さな手書き文字の吹き出しでそのときの音を示している。そこに何ともいえない悲哀が感じられてならない。
    このコマを見るだけで、いかに浦沢直樹氏が手塚治虫氏を含め多くの偉大な漫画作家の後継者に足りる存在かがわかる。漫画の持つ表現力をギリギリまで突きつめている人にしかできない技だと思う。
  • ☆☆☆__ アトム世界の未来には、希望に伴う危険性とか犠牲が無いと…  2009-03-04
  • 13 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
  • アクターシステムだかキャラクターシステムかぁ、そういえば手塚マンガには在りましたね。言われてみれば、本作浦沢版にも当てはまりますね(笑)。
    それはともかく、手塚版の”最強のロボット編”のウリは、スーパーロボット大戦みたいな派手でオリンピックの様な戦いの裏側で描かれる、最下層の民(ロボット)の悲劇を表現していた気がしたのですが、浦沢版は物語が進むにつれてテーマが薄れていくような気がする。ナンか手塚版と比べると悲劇ばかりが強調され、読んでいて面白くないです。やはり未来世界のマンガは、明るい未来とそれに伴う危険性とか犠牲を描いてくれないと大人になった自分には面白く感じない。近年リメイクで制作されたアトムのアニメ版の方が手塚魂を巧く引き継いでいたかもしれません。もうすぐ完結しそうですが、このまま行くと駄作になるかも。それでも次巻も気になるので、一応購入します。
  • ☆☆☆☆☆ プルートウの悲しみ、天馬博士の悲しみ  2009-03-03
  • 5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
  • 7巻はエプシロンの戦いを通して話が進んでいきます。
    それと同時に、エプシロンが感じたプルートウの悲しみ
    そして天馬博士の悲しみがストーリーに織り込まれるのですが、
    大袈裟過ぎない表現が逆に深い印象を与えます。

    私は電車の中で読んでいたのですが、エプシロンの手だけが残って
    地球を託すシーンにさしかかった時、落涙を耐えるのに必死でした。
    アトムが覚醒したところで、最終巻へ続くのですが
    ここまでの展開は本当に完璧だと思います。
    浦沢直樹はどうしてこんな漫画が書けるのでしょうか。

    ウランがピノキオの寓話を通じてプルートウの悲しみを表現するくだり
    (ピノキオ=プルートウ、ゼペットじいさん=アブラー博士)
    は「モンスター」にも通ずる浦沢直樹流メタファーの真骨頂ですね。
  • ☆☆☆☆☆ あまりに美しすぎるエプシロンの最期  2009-03-02
  • 10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
  • 現在でも読み続けている(単行本を買い続けている)数少ない漫画のひとつである、浦沢直樹の「PLUTO」。

    もちろん手塚治虫の原作も所有しているが、最初に読んだ時は「全く同じモチーフで、こんなに違う漫画になるのか!」という、純粋な驚きと感動があった。原作と同じ設定なのに完全に「浦沢直樹」化した登場人物のキャラクター。ロボット同士の戦いを楽しんだ原作とは全く違い、戦闘シーンが少なく(ノース2号のストーリーでは全く無かった)、ロボットたちの感情とか内面を追い続ける浦沢版。原作はアトムが主役なのに(当たり前だけど)、何と浦沢版はゲジヒトが6巻までの主役で、アトムは今までほとんど出て来ていない(登場回数からしたら、ウランの方が多いかも)。

    6巻でゲジヒトが死んだ後は、ストーリーはどうなるんだろう、という素朴な疑問を持ちながら手に取ったこの7巻。杞憂は一蹴された。あまりにも美しく優しい、エプシロンが主役になって、何の違和感も無く、心にしみるストーリーが展開された。しかも原作の「エプシロンの手」のストーリーまで、見事に残して。

    ひとつ原作と異なるのは、プルートゥに「人間味」や「優しさ」が、まだあまり感じられない事。ウランとのやりとりでも、エプシロンとのやりとりでも、プルートゥの「弱さ」とか「悩み」は出て来たけど、原作であったような、エプシロンと協力してアトムを助ける、的なストーリーから来る人間味(ロボットに「人間味」は変だけど)は、まだ出て来ていない。

    いよいよアトムが覚醒したので、物語のエンディングは近いはず。トラキア大統領とか、「ボラー」とか、今まで伏線が張られていた多くの謎を明らかにしながら、アトムとプルートゥの「人間的」なやりとりを個人的には期待したい。プルートゥがこのまま、自分を抑えられない凶暴で弱いキャラで終わるのは、あまりにもったいないと思うので。