至福のとき(前編)(丸岡いずみ)
ここだけの話し・・・
アドレナリン全開の「ブラボー!」な1日を味わいました
3年ぶりにオペラを観に行ったのです。
モーツアルトの傑作『フィガロの結婚』です。
それも、世界最高峰といわれるザルツブルク音楽祭制作の
『フィガロの結婚』をです。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、どれぐらいすごいかと
いいますと・・・
1920年にR.・シュトラウスが芸術監督をし、1956年には
カラヤンも出演、この音楽祭にアーティストとして出演すること
自体が一流の証しであり、歴史、権威、知名度・・・
どれをとっても最高位の音楽祭です。
うんちくはこれぐらいにして・・・
私は序曲からアドレナリンが全開状態になってしましました
もともとモーツアルトの曲の中でも『フィガロの結婚』の序曲は好きで、
気分がハイな時はときどき頭の中でこの曲が回っている時があります
それを繊細なオーケストラの演奏で聴けたのですから、ほとんど夢心地でした
特に、指揮者のロビン・ティチアーティは弱冠20代でこのオケの指揮者に就任していて、
情緒的なマエストロのタクトさばきに彼のファンになってしまいました
彼の虜になったのは私だけではなく、多くの観客がそうだったようで、
彼は舞台にあがって5回はカーテンコールに応えていました。
もちろん、会場はスタンディングオベーションで誰もしばらく帰ろうとしませんでした。
私の至福はこれだけではありませんでした
オペラは休憩時間が演劇などに比べると少し長いので、
その間に会場内に設置されているバーカウンターでお酒を楽しむ人や
レストランで食事を楽しむ人がほとんどです。
が・・・
私は事前に調べておいたうどん屋さんをめざして駆け込みました
休憩時間は30分。
会場から半径200メートル以内の場所ならうどんを食べて戻っても
次の幕に間に合うからです。
そこはさぬきうどんのお店でしかもセルフサービス。
(急いでいる時にはぴったり)
とろろ、梅、揚げナスと私の大好物ばかりを月見うどんに素早くトッピングして、
これまた幸せな時間を過ごし、余裕で会場へと戻り続きを楽しんだのでした
(後編に続く)
李香蘭(丸岡いずみ)
ここだけの話し・・・
テレビ局に勤めていながら不謹慎ですが、
同じ作品もドラマで観るより舞台で観る方が好きです
でも、これは観る(お客さん)側に立った場合で、作り手(提供側)に立った場合は
舞台を作るよりドラマを作りたいと思います。
それはなぜか?
ドラマはテレビ画面の画角の中で、作り手側が強調したいものをカメラの動きで演出します。
例えば、クローズアップやズーム、フェードアウトなどの手法です。
でも、舞台の場合はお客さんから観た画角は常に同じです。
それは舞台の大きさ自体は上演中変わらないからです。
つまり、舞台上のどこにクローズアップするかはお客さんの視点に任されているわけで、
自分の思考を様々に巡らせる多様性が残されていて、
一つのシーンでもいろいろなとらえ方ができます。
一方、ドラマの場合は作り手側の意図をカメラで明確に示すことができるので
伝えたいものがはっきりしている場合は自分の意思が非常に反映されやすいと思います。
先日、劇団四季の『李香蘭』を観てそれを実感しました。
『李香蘭』は満州国の建国前夜から崩壊にいたるまで、
日本と中国で様々な策謀と夢が交錯する悲劇が繰り返される様子を、
二つの国で一世を風靡したスター李香蘭の生涯を通して描いています。
今回、私はこの劇中に出てくる日本人の新聞記者に注目しました。
中国駐在の日本陸軍である関東軍の総司令部では
軍人たちが満蒙(満州と蒙古)を日本の支配下に置こうと企み、
さまざまな陰謀をめぐらすシーンがあります。
そこに記事を求めて張り付いている新聞記者たち。
軍人たちは「俺たちよりもあいつら(新聞記者)の方が熱くなってくれるから助かる・・・」と
ほくそ笑みます。
当時は新聞までも日本の領土拡大を扇動する記事を書いていたのです。
そして、戦局が悪化の一途をたどっていても、一般の日本人は何も知らされず
日本の勝利を信じ込ませるような記事を書いていた新聞を鵜呑みにしていたことを知り
李香蘭は愕然とします。
これらのシーンは、『李香蘭』の中で制作者側がことさら強調したい部分ではないでしょうし、
実際に強調されるような演出もしていないのですが、私の思考はそこにズームされました。
それはきっと、今の中国で近いことが起きているからです。
北京オリンピックの聖火リレーの混乱をめぐる報道が日本では毎日のようにされています。
先週はダライラマ14世のいるインドでの聖火リレーをめぐる混乱が日本では報道されました。
しかし、中国での報道を観てみると・・・
「インドでの聖火リレーは大成功を収めました!」と
女性キャスターがニコニコしてコメントしているではないですか。
あれだけ混乱が起きて十数人がリレースタート前に拘束されたにも関わらず、
中国国内では「大成功」と報道されていたのです。
まさに、「李香蘭時代」の日本のジャーナリズムを見るようでした。
日本の失敗を生かしてもらうためにも、
中国のジャーナリズムが真実を報道することの“責任”に早く気付いてくれることを祈るばかりです。
#13 鯉心(桝 太一)
私は、普段あまり旅行をしません。
一人暮らしの部屋で馴染みのコンビニ弁当を食べているときが
最も落ち着くというタイプ、またの名を「出不精」なので、
特に1泊・2泊の小旅行というのは人生において皆無です。
行くときは、覚悟を決めて10日くらいドーンと行きます。
しかしそんな私が、先週、居ても立ってもいられなくなり
1泊2日で広島県へ行ってきました。
目的はただ一つ、大好きな広島カープの応援。
ご存知の方も多いかと思いますが、伝統ある現・広島市民球場は、
新球場への移転のため、今シーズンで見納めです。
東京ドームや神宮球場にはよく足を運んでいても、
実は広島市民球場に行ったことがなかった私。
カープファンの端くれとして、それってどうなんでしょう。
これは、今シーズン中に何が何でも行かねばと思い、
週末に仕事が入らないことを確認できたと同時に旅行を手配しました。
・・とは言え、あまり経験の無い小旅行。
試合観戦以外は何一つ観光プランを立てずに向かってしまい、不安でしたが・・
知らない街並みをプラプラ歩くのって、案外いいものなんですね。
普段とは違う時間の流れの中にいるような、不思議な気持ちで広島を堪能しました。
肝心の試合も、緊迫したナイスゲーム!(1-0でカープが勝ちました)
広島テレビの同期・宮脇靖知アナウンサーとも久々に再会して
お好み焼き屋に連れていってもらうなど、大満足の1泊2日でした。
さて、帰りの新幹線、お楽しみのお弁当は・・
やはり、今年の名物 『カープ若武者弁当』だったのでした
美味しいです。若手選手のカードが入っています。オススメです。
#12 ニュース&チョップ(桝 太一)
唐突ですが、わたくし、この4月より「プロレス実況班」に入りました
※正式にはNAP(日本テレビ・アナウンス部・プロレス班)
なる呼称が使われております。
きっかけは、(以前ストレイトニュースの動画ブログでも触れましたが)
現役レスラーの小橋建太さんから直々に逆水平チョップを賜ったことでした。
去年、腎臓癌を克服してリングに復帰し、多くの人々に感動と勇気を与えた
プロレスリングNOAHの「絶対王者」こと、小橋建太さん。
そんな小橋さんが、復帰後に日本テレビ・アナウンス部に立ち寄って下さった
その日、たまたま居合わせた私は、二度とない機会とばかりに上半身裸になり、
小橋さんから直々に運命の逆水平チョップを賜ったのでした。
奇しくもそれは、12月25日・クリスマス。
プロレスとおよそ無縁の生活を送っていた私が、「新たな価値観」という名の
プレゼントをもらった日だったのかも知れません。
しかし、ふと冷静に考えてみると・・
ストレイトニュースの前のお昼ニュース、
『NNNニュースダッシュ』・メインキャスターを担当していた、金子茂 先輩。
⇒かつて、プロレス実況を担当されていた。
土曜夕方のニュース番組『リアルタイム・サタデー』のキャスターを
現在も務めている、矢島学 先輩。
⇒現在も、プロレス実況を担当されている。
そして、去年秋から『ストレイトニュース』を担当し始めた私。
⇒この春からプロレス実況を担当することに。
・・ニュースとプロレスには、何らかの関係性があるのでしょうか??
「ス」しか共通点ないように思うのですが・・・
何はともあれ、プロレスの魅力をお伝えできる実況アナを目指し、
そちらの方でも頑張っていきたいと思う次第です。
おおよん!?(丸岡いずみ)
ここだけの話し・・・
関東でもまだ桜を楽しめるところがありました
土曜日に千葉にゴルフに行ってきました
コースのあちらこちらにまだ満開の桜が残っていて晴天で風もないゴルフ日和の上に
お花見までできてちょっと得した気分でした
そうそう、土曜日の「およよん」をご覧頂いたみなさま、ご視聴ありがとうございました。
「およよん」はだいたい金曜日の午後10時以降に収録しているのですが、
収録後は毎回スタッフで反省会と称した飲み会に突入します。
意外に!?、真剣にこうしたらもっとよくなるんじゃないか!とか、
次回はこんな新しいことをやってみよう!などと明け方まで語り合っています。
そう、「およよん」はニュースと自由に戯れる番組ですが、反省会(飲み会)は戯れではなく熱く、
番組作りをスタッフは情熱をもってやってるんですよ。
さて、話しをゴルフに戻しますが、ゴルフ場のお茶屋さん(コースの途中にある休憩所兼売店)に
飲み物を買おうと立ち寄りました。
すると、お茶屋さんのお姉さんに
「あ!今朝『おおよん』に出てましたよね~?」と話しかけられました。
もちろん「おおよん」ではありませんが、「およよん」を観てくれたのだろうと想像し、
「はい、ありがとうございます!」と応えました。
お姉さんは
「寝ずにゴルフだと、大変ですね~」
お姉さんは私が生放送で朝4:30からの「およよん」に出てそのままゴルフ場にやってきたと
思っているようでした。
プレーの時間も気になったので「はあ、まあ・・・」と応えてお茶屋を出てしまったのですが、
「およよん」はもうご存じの方もいらっしゃると思いますが“収録”です。
もしかすると、朝の早いお仕事のキャディーさんやゴルフ場で働く方たちは
なんとなくテレビをつけていたら「およよん」を目にされるかもしれませんね。
まだまだタイトルの「およよん」は浸透していないようですが、次回も熱いスタッフで「およよん」を
お届したいと思います。気になるニュースや質問をこちらまでどしどし送って下さいね
次回はGW真っ只中の5月3日OAです!
命拾い(丸岡いずみ)
ここだけの話し・・・
花粉症で命拾いしました!
先日就寝前に、いつもと違う行動をとってしまったことから、事は始りました。
その夜は、1つしか目覚ましをセットぜず(いつもは2つセット)、
携帯電話の電源をOFF(いつもはON)にして眠りについてしまいました。
非常に心地よい眠りだったのですが、いつものように朝方鼻がムズムズし、目が覚めました。
(花粉症の場合、朝方鼻が出て嫌でも起きます)
そして・・・
ここで私ははっきりと寝過してしまったことに気がつきました
なぜかというと、アナログの目覚まし時計が、ありえない時刻を指して止まっていたからです。
時刻は11時20分!!
私はあまりにも恐ろしくなり、なぜかもう一度目を閉じました。
その時の私の思考です。
「11時20分って、AMだろうか?それともPMだろうか?」
「AMだとすると『ストレイトニュース』の本番まで10分、間に合わない!!」
「PMだとすると、あまりに寝すぎてもう一回夜がきたってこと?、それはありえないな」
「でもAMだとしたら、さすがにスタッフが電話してくれるはず・・・。あれ?ちょっとまてよ、
私携帯の電源OFFにしてたかも~。最悪の事態だ!!!」
とここまで考えて、ガバッと起き上がり、リビングの正確に動いている時計の時刻を確認したのでした。
すると、確かに寝過したことに間違いはないのですが、いつも家を出る時間の5分前だったのです。
どちらにしても焦らなければならないところですが、なぜかほっとしてパジャマを脱ぎ棄て、
とりあえず服を着て家を飛び出したのでした。
万が一、私が花粉症でなければ、間違いなく目覚ましなしで起きられるはずはなく、
これまた間違いなく番組に穴を開けていたに違いありません。
このときほど、自分が花粉症であることを感謝したことはありません。
花粉症よ、ありがとう
ちなみに、11時20分で止まっていた時計は電池切れでした
そうそう、たまに
「『およよん』に遅刻しそうになったことないですか~?」と聞かれることがありますが、
『およよん』は生放送ではなく収録なんです。
だから超早起きはしてないんです
ちなみに次回の放送は今週土曜日のAM4:30~
時間のある方は、是非生で見て下さいね
変身!?(丸岡いずみ)
ここだけの話し・・・
「大食い」だと人から言われます。
そして・・・
最近はそこに「早食い」が加わりました。
全く褒められた話ではありませんが、最初からそうだったわけではないのです。
振り返れば、幼稚園時代。
私は毎日給食の時間が終っても、教室の隅で一人ゆっくりとマイペースで食べているような
子どもでした。
家でも母がイライラするほどゆっくり朝食を取るので、学校に遅刻することもしばしばでした。
先生に「遅刻の理由は?」と聞かれ、「ご飯を残さず食べていたからです!」なんて
正直に答えて周りを呆れさせていました。
初めてヨーロッパを旅行した際、ランチに3時間近く時間をかけるイタリア人を見て
真剣にイタリアで暮らすことを画策したぐらいです。
そんな私を「大食い」の「早食い」に変えたのはこの業界に就職してからです。
社会部の記者だった頃は、事件現場に向かう車中で弁当を食べることも多く、
コンビニ弁当を携帯電話を片手に持ちながらすばやく食べるすべを身につけました。
警視庁時代は鞄にしのばせていた「さとうのご飯」を上司に見つかり
「丸岡、そのご飯をどうしたいわけ?」と聞かれ、
「たまにはあったかいご飯が食べたいんですよー!!」と逆切れしたこともありました。
(ちなみに警視庁記者クラブにはレンジがあります)
コンビニで食料を買うと、店員に「お箸は2膳でよろしいですか?」と聞かれるしまつ。
(一人分だってば)
つまり記者たる者、“食べられる時にしっかり食べる”が基本なのです。
そんなわけで、私は“食べられる時にしっかり食べる”が
否応なしに身についてしまったので
誰かと食事をする時は「大食い」と思われてしまうのでしょう。
ところで、先日から担当する番組が増え、「ミヤネ屋」と「アナ☆パラ」のニュースを
担当することになりました。
「いつお昼ご飯を食べてるの?」とよく聞かれるのですが、ここで「大食い」の「早食い」が
発揮されているわけです
お昼御飯はもちろん出来合いの弁当。
それを「おもいっきりイイ!!テレビ」が終ると同時に食べ、15分ほどで平らげるのです。
環境は人を変えるものですよね~。
私の今の楽しみは、土曜のブランチに気が済むまでゆっくりと時間をかけて
おいしい食事を取ることです
イタリア人のように・・・。