フナミタカオです。
今年もEtechが、サンディエゴで開催されています。本日3月6日はもう最終日ですね。
たたみラボメンバーとして、一昨年、昨年と参加しましたが、ことしは、都合つかず、日本からウオッチしています。といっても、今年は日本人の方のブログのエントリー少ないですねえ。やっぱ、参加者少ないのかなあ...
それはともかく、サンディエゴのホテルで、1本のLANを2台のPCで共有していたことを思い出しました。その設定方法をこのエントリーでメモしておきます。WindowsXPのインターネット共有という機能を使えばできるのですが、設定するたびに、設定方法でいくつかハマり、いつも、一から思い出す羽目になるので、ちゃんとメモしておきます。
有線LANを2台のPCで共有する方法
どんなときに使えるか
宿泊先のホテルでインターネットに接続したい。部屋には有線LANのケーブルが設置されている。ツインの部屋に2人で宿泊中だが、2人とも無線LAN内臓のノートPCを持っている。またひとりは、iPod touchも持っている。できれば、これもつなぎたい。よくある、ケースではないでしょうか?
構成
一台のPCをLANケーブルに接続し、このPCを無線LANを経由して、ほかの1台と,iPod touchはインターネットにつながる。
上記構成サンプルで使用している画像の商品(アマゾン)
・Apple iPod touch 16GB MA627J/B・Lets note LIGHT T7シリーズ CF-T7CW5AJR
・ELECOM プロテクタ付きGigabitイーサネットLANケーブル(黒)3m LD-GP/BK3
設定方法
LANケーブルに接続するほうのPCをここでは親機と呼びます。設定が面度なのは、親機側の設定です。
では、一からいきます。
1.LANケーブルを親機につなぐ
この時点で、親機がインターネットに接続できることを確認しましょう。
2.親機の無線LANの準備
スタート>コントロールパネル>ネットワーク接続を開く。
↑これ、普通は2つしかありませんね。VMwareは無視してください。
ワイヤレス ネットワーク接続を、右クリックし、プロパティを選択。
「ワイアレスネットワーク」タブの「詳細設定」ボタンを押して、アクセスするネットワークを「コンピュータ相互のネットワークのみ」にしておきます。(実は、この設定なくてもいいのですが、子機とは「コンピュータ相互・アドホック」接続になるので、明示的に設定しておきます)
「追加」ボタンを押して、ネットワーク名を入力します「例:test_ad_hoc」、ネットワークキーは任意ですが、テストなら、
ネットワーク認証:オープンシステム
暗号化:無効
でもOKです。
最下段の「コンピュータ相互...」をチェックします。
こんな感じになれば、OKです。
3.有線LAN(ローカルエリア接続)を共有できるようにする
インターネット接続の共有をチェックする。
「ネットワークのユーザーに、このコンピュータのインターネット接続をとおしての接続を許可する。」
をチェックし、ホームネットワーク接続のプルダウンが出る場合は、「ワイヤレスネットワーク」を選択します*1。
*1ネットワークが複数ある場合(↑場合はVMWareとかの影響で複数ある)
これによって、「ワイヤレスネットワーク」側は、有線LAN側と切り離されたネットワークになります。
このときの、「ワイヤレスネットワーク」側のIPは、「192.168.0.1」で固定され、DHCP機能も有効になります。
なんと、設定はこれだけです。
ローカルエリアネットワーク接続のしたに、手がつきました。
これで、有線LANが共有されて子機がインターネット接続できるようになります。
4.子機をつないでみる。
子機側で、ワイアレスネットワークを表示し、先ほど、設定した、test_ad_hocのネットワークに接続しましょう。
iPod touchも同じです。
ここで、test_ad_hocにつなぎ、子機からインターネットにつなぐことができるようになります。
「コンピュータ相互接続等ことで、一度に、1台しか、親機にはつながらないのかと思いましたが、試してみたら、PCと同時に、iPod touchもつながりました。同じくMacBookでもつながりました。
5.【重要】共有が終わったら、必ず、インターネット共有のチェックをはずす。
共有が終わったら、有線LAN側(ローカルエリアネットワーク接続)の詳細設定で、インタネット共有のチェックをはずします。これを行うことで、無線LAN側の固定IPが解消されます。
また、無線LAN(ワイアレスネットワーク接続)側のプロパティ>ワイアレスネットワーク>詳細設定
を、「利用可能なネットワーク」にもどしておきましょう。
トラブルシューティング
さて、できてしまえば簡単なのですが、この設定毎回、やろうとして、わすれちゃうんですねえ。 はまりポイントを挙げておきます。無線LAN(ワイアレスネットワーク)側をインターネット共有してしまう
無線LANに接続したユーザーが、インターネット共有できるのだから、無線LAN(ワイアレスネットワーク)側のプロパティの詳細設定で、共有設定をチェックしたくなりますが、これは間違いです。 インターネットに接続している方を共有しましょう。この場合は、有線LAN(ローカルネットワーク)のほうですね。通常の無線LANに接続しようとしたら、つながらなくなった
ホテルの部屋からでて、カンファレンス会場へ到着。カンファレス会場の無線LANにつなごうとしたら、ネットワークアドレスの取得のまま、進まなくなることがあります。 実は、インターネットを共有する際に、無線LAN側のIPが「192.168.0.1」に勝手に(いや、自動に)変更されるので、その設定がそのままだと、192.168.0.1固定になってしまい、無線LANネットワークに接続できません。 無線LAN(ワイアレスネットーワーク)のプロパティ>全般>リストボックス>「インターネットプロトコル(TCP/IP)のプロパティをひらくと、以下のようになります。この設定があるからこそ、子機がつながったときに、192.168.0.xxxのIPが子機に振るためのDHCP機能が有効になるのですが、無線LANのアクセスポイントに接続するときに困ってしまいます。
一応、LAN側のインターネット共有のチェックをはずせば、無線LAN側のIPアドレスは192.168.0.1固定から、自動取得に戻りますが、たまに、戻らないときがありますので、アクセスポイントにつながらなくなったら、IPが固定になってないか確認しましょう。
共有を有効にするときにエラーダイアログが出る
↑このメッセージを読んでも何のことかよくわかりませんよね。
わかるまで、苦労しましたが、これは、すでに接続しているネットワーク内に192.168.0.1のアドレスが見使ったということを意味しています。
インターネット共有時に、先のどの例では無線LAN側が固定IPになるといいましたが、このIPは必ず192.168.0.1でなければなりません。ただ、すでに接続しているネットワークがある場合、この192.168.0.1はデフォルトゲートウエイとして使われることがよくあるIPらしく、バッティングしてしまったりします。
無線LAN側に関しては、インターネット共有をするときに、無線側での接続をすべて切断しておけばOKです。
このエラーはホテルに行く前に、今いる場所(職場や、家庭)で試そうとするときに起きるかもしれませんね。
↑こちらは、有線LAN側に、すでに192.168.0.1の機器がある場合です。
やはりデフォルトゲートウエイが192.168.0.1のルーターとかがあると、こんなエラーが出てしまいます。
このときは、ルーターの設定を変えて、違うIPにしてみるしかないのですが、ルーター等を触る権限がないと、これ以上はお手上げです。
XPのインターネット共有は、192.168.0.1がデフォルトゲートウエイになる、プライベートネットワークを作るので、192.168.0.1が競合してしまうとどうしようもなくなります。(回避方法ご存知の方、ぜひ教えてください.。僕ももう少し試してみようとおもっていますが...)
Windowsヘルプ「インターネット接続の共有の設定」にこのあたりの事情が書かれています。
ブリッジ接続は使わないこと
よくわからずに、設定していると、ネットワークアイコンを右クリックしたときに出てくる、「ブリッジ接続」でなんとかなりそうな気がしてしまいますが、今回の要件では役に立ちません。触らないようにしましょう。
ウィザードは使わない
スタート>コントロールパネル>ネットワーク接続>ネットワークタスク(左上)の
・新しい接続を作成する
・ホーム/小規模オフィスのネットワークをセットアップする。
ここからはじめると、解決できるような気もしますが、自分が何をしているのかを意識できず、予想外の設定が自動で行われて、戻すのに苦労したりするので、今回の要件の場合は使わないほうがよろしいかとおもいます。
ただ、Vistaとかでは、もう少し事情が違うかも知れませんが、XPSP2ではお勧めしません。
ホテルで、無線LAN共有のときのために、ブックマークしておきましょう
ということで、ぜひ、一度、宿泊前に一度、試してみてください。
それと、もし、うまくいかなくても、そのときは、ごめんなさい。ぜひ、フィードバックをコメントしてくださいませ。
そして、いつか使うかもしれないので、ハテブ等でのブックマークを忘れずに。