先頭のゼロが消えないCSVを作る
とりあえずファイルインターフェイスとして、CSVを出すというのが一番お手軽なエクセルとの接続です。
CSVで文字列を表すのにはダブルクォーテーションをつければいいような気もします。こんなcsvを作ります。
name,telno
"yugo","09012345678"
拡張子をcsvにしておくと、ダブルクリックでエクセルが起動します。・・・・が、こんなことになります。
あっけなく、先頭のゼロが消えてしまい、電話番号のつもりが、やたらと桁数の多い指数表記の数値扱いになってしまっています。
これを回避する「模範解答」は、ダブルクリックするのではなく、「外部データの取り込み」機能を使って、ウィザードで列ごとに型を指定することで、正しく文字列扱いで取り込むことができます。よく「先頭にクォーテーションをつければいい」という解も見かけるのですが、それはエクセル上で直接入力する際に効力を発揮しますが、csvのフィールドの先頭にクォーテーションがついても、そのまま見えてしまうだけでした。
そういうまどろっこしいのがヤな人は、こういうcsvにすればOK。
name,telno
"yugo",="09012345678"
はい、イコールをつけているだけ。つまり、エクセル上で式として文字列を表現しているということです。もちろんこれはエクセルのためだけの逃げ手なので、csvとしては正しくありませんが、その後の業務がエクセルであればいいでしょう。
HTMLのテーブルからコピー＆ペースト
あまり知られていませんが、ブラウザ上のテーブルをコピー＆ペーストすると、エクセルはそれを解釈してちゃんとセルに分割してくれます。この機能、IEでもFirefox3でも動作はしますが、これ以降の話はIEでのみ動きます。
すると、ちゃんとhtmlテーブルが、スプレッドシートに変換されます。100行くらいのデータならこれが簡単です。ところが、やっぱり電話番号の先頭の0が消えてしまって、指数表記になってしまっています。
HTMLの場合はcssがあるので、cssを使って無理矢理「ここは数値じゃないよ！」ということを主張出来そうです。
もともとエクセルには、htmlの保存形式があります。なので、エクセルであらかじめ、先頭のゼロが生き残るセルを用意して、それをHTML保存すれば、「エクセルが先頭のゼロを残してくれるスタイルシート」なるものが発見できるかも知れません。
そして、試して見ましたよと。
http://mtl.recruit.co.jp/sandbox/yuugo/te/table.html
<td style="mso-number-format:'\@'">
これが強制文字列のおまじない。
Webクエリを用いる方法
コピー＆ペーストはあまりにも業務としては手作業が過ぎます。そういう時のために、エクセルにはWebクエリという機能があります。
こんな風に、ブラウザで見ているURLを指定すると、その中でテーブルタグを見つけてくれて、エクセルに取り込むことができます。一度設定すれば、あとは更新ボタンを押すだけで、最新のデータが取得できるので、よりマスタの同期が容易です。
これであらじめ、セルのスタイルを文字列にしておけば、先頭のゼロが保存されるかと思いきや、html側に何も指定をしなければ、やっぱり先頭のゼロは取り除かれてしまいます。
そういう場合にも、先のコピー＆ペーストと同様に、先ほどのエクセルのスタイルシートをｈｔｍｌに適用し、数値であっても文字列扱いしたいセルに、<td style="mso-number-format:'\@'">とつけると、Webクエリでも先頭のゼロが保存されます。