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北陸の経済ニュース 【3月15日03時26分更新】
欧州向け、輸出に切り替え ナナオ、モニター関税撤廃で
ナナオ(白山市)は昨年夏から進めていた欧州向け医療用モニターの現地生産移管をス
トップした。EUは医療用モニターの輸入に対して14%の関税をかけていたが、これを
撤廃したためで、今後は現地子会社と日本からの輸出で対応する。同社は、欧州向け医療用モニターの生産をドイツの現地子会社に集約するため、日本国 内から生産移管を進めていた。しかし、二月下旬に医療用モニターにかけられていた関税 が一月一日にさかのぼって対象外になる措置がとられた。 同社によると、景気悪化を受けて欧州でモニター市場が縮小する中、ウォン安の恩恵を 受けた韓国メーカーがシェアを伸ばしているという。一方、日本メーカーは円高により、 以前は10―20%だった韓国製品との価格差が50%に拡大し、苦戦している。 同社は今月に、四月から三カ年の中期経営計画を発表し、医療向けモニターの重点強化 やコスト削減など改善策を発表しており、「引き続き、最適な生産体制構築を検討してい く」としている。
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