ニュース: 事件 RSS feed
【イチから分かる】国策捜査 公的資金注入で「登場」 (3/3ページ)
このニュースのトピックス:民主・小沢一郎代表秘書逮捕
厳正公正に判断
元東京地検特捜部長、熊崎勝彦弁護士の話 検察がこういう時期に、強制捜査(小沢代表の公設第1秘書の逮捕など)に踏み切ったことは、大変重い決断だったと思う。慎重にも慎重を重ねて証拠を精査し、やるべきものと厳正公正に判断したのだろう。
いろいろと意見はあるだろうが、検察は法と証拠に基づいて事件を摘発しているのであって、政治的意図を持ったり、政治的な働きかけに左右されて捜査に着手したりするということは自分が知っている限りはあり得ないことだ。
万が一にも、そうした政治的な支配を受けるようなことがあれば、近代民主主義の根幹である「法の支配」が崩れ去ることになってしまう。
◇
国策捜査と思わない
佐藤優氏の話 今回の事件は、国策捜査だと思っていない。事前に世論を盛り上げて象徴的事件を作り出し、時代のけじめとするのが国策捜査だが、今回はそうなっていない。ただ、現場の検察官が青年将校化しているように見える。西松建設の違法献金の実態を捜査しているうちに、「これでは(小沢代表に)次期政権を任せられない」と思ったのだろうが、世直しは、あくまで政治がやること。民主主義の中のルールがおかしくなっている証左だと思う。