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原発配管のひび、国に報告せず補修 柏崎刈羽1号機

2009年3月14日0時9分

 東京電力は13日、柏崎刈羽原子力発電所1号機(新潟県、沸騰水型炉)で98年に、原子炉内の水位を測る配管でひびが見つかったのに、国に報告せず補修していたと発表した。当時、旧通産省は、重要機器の機能が低下するおそれがある場合は報告するよう通達していた。経済産業省原子力安全・保安院は、ひびの原因や、報告しなかった理由を報告するよう指示した。

 保安院や県の窓口に今年2月、情報提供があった。東電によると、ひびがあったのは原子炉の水位を測るため、炉内から蒸気を取り込む配管(直径6センチ)。配管のつなぎ替えのため切断したところ、切断面に長さ数ミリのひびが複数見つかった。削って除去できたため再び溶接し、国には報告しなかったという。報告対象になるひびだったかどうかについては調査中という。

 東電はトラブル隠しやデータ改ざんなどを踏まえて02年と06年に総点検を実施したが、今回の事例は発覚していなかった。保安院は「補修されて検査も受けており、安全上の問題はない。念のため状況を確認する」としている。(佐々木英輔)

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