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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 日韓“野球戦争”

2009.3.14 03:40
このニュースのトピックス韓国
日本は3番青木宣親が中前に適時打。足元を抜かれ、転倒する韓国の先発・金廣鉉日本は3番青木宣親が中前に適時打。足元を抜かれ、転倒する韓国の先発・金廣鉉

 約30年前の1982年、ソウルで「世界アマチュア野球選手権大会」というのが開かれ、地元の韓国が優勝した。参加チームはわずか10カ国。決勝戦で日本を破っての勝利だったが、あの時の国を挙げての喜び、興奮ぶりは記憶に新しい。

 優勝の瞬間、高層マンションは躍り上がる人びとで揺れ、バスや路上でも躍り上がり、翌朝のテレビやラジオのニュースキャスターの第一声は「なんと痛快な朝ではありませんか!」だった。街ではタダ酒がふるまわれた。マスコミは「これが韓国人の底力だ!」「あらゆることで日本に勝てるという自信感が生まれた!」と興奮し「克日論」が流行した。

 第1次教科書問題で反日運動が高潮していたときだったが、この対日勝利で“教科書反日”は収束に向かい、邦人の間では「日本チームは負けてよかった!」と皮肉な声が聞かれた。昨年の北京五輪の野球で金メダルを取ったときも大騒ぎだったが、この時も領土問題で興奮していた対日世論は沈静化に向かった。

 今回のWBC大会も韓国では「韓日野球戦争」などといって盛り上がっている。そこで先日の1対0の対日勝利では、好投した奉重根投手が100年前の伊藤博文暗殺の抗日独立運動家・安重根と名前が似ていることから「奉重根烈士」とたたえられ、討ち取られたイチローは「イチロー・ヒロブミ」とするパロディーがネットやマスコミで人気だ。日本相手となると野球が野球だけで終わらないところが韓国だ。やれやれ。(黒田勝弘)

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日本は3番青木宣親が中前に適時打。足元を抜かれ、転倒する韓国の先発・金廣鉉
日本は先頭のイチローが右前打
日本は2回、村田修一が左越3ラン
村田修一(手前)の3ランに肩を落とす韓国先発の金広鉉
2回途中で8失点KOとなりベンチに下がる韓国先発・金廣鉉(左)

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