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くい市民病院を診療所化 三原市が経営プラン '09/3/13

 ▽世羅中央に病床集約 11年度末

 三原市は十二日、市立くい市民病院(久井町江木)との再編統合案を盛り込んだ公立世羅中央病院(世羅町本郷)の経営改革プランを公表した。慢性的な医師不足で経営悪化が進む市民病院を診療所とし、二〇一一年度末までに病床を中央病院に集約する内容。市はプランを基に具体的な再編計画の策定を進める。

 市議会全員協議会で説明した。プランは市と世羅町で構成する世羅中央病院企業団が策定。〇九年度中に市民病院の運営を企業団に統合し、その後、市民病院の四十五床を中央病院(百十床)に集約し、市民病院は一一年度末までに入院施設のない診療所にするとしている。

 市は今後、プランを基に市民病院の内科、外科、泌尿器科など五診療科の存続や、老朽化が進む施設の移転・新築などを検討する。

 くい市民病院は現在、常勤医師二人、非常勤医師五人。〇七年度の累積赤字が四億一千三百万円に膨らみ、〇七年七月に市が世羅町側に世羅中央病院との再編統合を申し入れている。市保健福祉部は「医師の一体的な運用が市北部地域の医療体制確保につながる。世羅町とも協議を進め、実現させたい」としている。(金井淳一郎)

【写真説明】公立世羅中央病院との再編統合案が示された三原市立くい市民病院




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