▽内・眼科の軽症患者診察
広島市初の夜間急病センター(中区千田町)が二十三日、内科と眼科の軽症患者の診察を始める。急患が集中して、重症患者への対応が遅れるなどの影響が出ている夜間救急病院の負担を減らす。
対象は自力で来院できる患者に限る。診察は広島県内の開業医が交代で当たる。内科は市内の約三百人が連日二人ずつで十五歳以上の患者を診る。十五歳未満は従来通り、舟入病院(中区)で対応する。眼科は開業医が少ないため、県東部も含む医師約百六十人が連日一人ずつ勤務する。患者の年齢制限はない。
看護師はセンターが雇い入れ、四、五人が常駐。薬剤師一人は市内四薬剤師会が交代で派遣する。センターは市が建設し、市医師会が運営する。
市によると、夜間救急病院でもある広島市民病院(中区)では、午後六時から午前八時までの夜間時間帯に受け付ける急患は一日平均六十七人。うち約75%が軽症という。診察の待ち時間が長引き、医師は過重労働を強いられている。
市医師会の長崎孝太郎副会長は「夜間救急病院が本来の力を発揮できる体制が必要だ。開業医が負担軽減に協力したい」と話す。センターの診察受け付けは午後七時半〜十時半。年末年始は休診。Tel082(504)9990=二十三日から。(衣川圭)
【写真説明】夜間急病センターでの勤務を前に見学する開業医
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