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【三重】

急患受け入れ大幅縮小 県立志摩病院

2009年3月14日

 医師不足が深刻化している志摩市阿児町の県立志摩病院は23日から、24時間体制で行ってきた内科・循環器科の救急患者の受け入れを大幅に縮小する。県病院事業庁が13日の県議会健康福祉病院委員会で明らかにした。

 志摩病院によると、内科・循環器科の医師12人のうち3人が4月に開業や他病院への異動で離れ、9人に減る。水、金、日曜日のみ終日対応し、月、火、木曜は午前8時半から午後5時15分までの昼間だけ受け入れる。月曜の夜間と土曜の終日は当面、3週間に1回対応する。

 火曜の夜間は同市大王町の志摩市民病院が昨年7月から受け入れているが、木曜の夜間は空白となる。志摩病院は「志摩市民病院などと調整して志摩地域で対応できるようにしたい」としている。

 志摩病院が2月に受け入れた心筋こうそく、心不全などの救急患者は471人。夜間は1−2月の平均で1日4・8人。内科・循環器科は外来診療も今月2日から、かかりつけ医の紹介状がないと受診できない完全紹介制となっている。

 また、病院事業庁は医師や看護師不足などにより、2009年度の県立病院事業が18億3300万円の経常赤字となる見通しを説明。08年度より4億円ほど増え、特に志摩病院の赤字額は13億4500万円に上るとみている。

 (平井一敏)

 

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