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人員体制13人に拡充 鳥大救命救急センター

2009年03月14日

 救急科専門医四人全員の三月末での退職で運営が危ぶまれていた鳥取大学医学部付属病院(米子市西町、豊島良太院長)の救命救急センターが、これまで十人だった人員体制を四月から十三人に拡充することが十三日、分かった。ただし、専門医はセンター長に就任する教授のみで、引き続き専門医の確保を急いでいる。

 豊島院長が、同病院運営諮問会議で説明した。センター長に就任するのは一九八八年に鳥取大学医学部を卒業し、現在国立病院機構災害医療センター(東京都立川市)部長を務める本間正人医師(46)。

 これまでは専門医の資格を持つ教授、准教授、助教二人を含む計十人で運営。新体制では准教授は補充せず、助教を四人から八人に増員する。このほかにも七月から専門医一人が就任予定で、年内には専門医を四人確保したいという。

 豊島院長は「つぶしてはいけないという思いで全国を探して回った。院内の応援もあり、四月からの体制は整った」と話した。昨年度のセンターの患者のうち軽症の一次患者が八割以上を占め、現場を圧迫している現状から「これまでの二の舞にならぬよう、軽症者に利用を遠慮してもらうよう啓発したい」と適切な運営を目指す考えを示した。

 同センターでは、八木啓一センター長など四人の医師が人員体制や設備の不備などを理由に退職する。



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