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ことさら「伝統」(明治以後の伝統だが)を強調する安倍内閣の誕生によって、「選択的夫婦別姓」制度の実現が遠のいた、という話があった。「同姓でなければ家族の一体化を失う」という強い意見がある。
(同姓でなけりゃ一体化を失う、というのが正しいなら、子どものときから兄弟で「○○宮」「□□宮」をつけられてお育ちになった皆様方は、たいそう××なご一家なんでしょうね。安倍さん。) ただ、私が懸念するのは、「いまの日本の状況」のもとで、夫婦別姓が新たな差別、人権侵害につながらないか?ということ。 世界の「別姓」制の国の中で、たとえば韓国北朝鮮は、基本的に女性差別に立った別姓制度である。昔の日本でもそうだったが、跡取りは長男であり、「嫁」は跡取りを産むための存在。(「お家」の存続で大変な皇太子妃の苦労でも分かるとおり) じゃあ、いまの民主主義日本に封建主義は残っていないのか? たとえば、離婚するときに「佐藤花子さんは山田家の人間じゃない。跡取り息子の太郎君は山田家のものですから、花子さんだけ出て行って下さい。」というようなことを堂々とやられるのが、韓国式別姓制度。 日本で結婚するとき「妻の姓」にする人が約3%。どっちの姓を名乗るのも自由であり、どっちの姓を名乗っても、戸籍は新たに作られるから、「別の家」の扱い。 現実では、結婚のとき「養子縁組」するのは圧倒的に「妻の両親と夫」であり、「夫の両親と妻」というのを聞いたことがない。(私の交友範囲で) ※養子縁組してない姑さんと嫁さんは、血縁がない以上、基本的に「他人」である。扶養の義務も相続の権利も発生しない。すべては「人情」による関係である。 したがって、「妻の姓」にした男性は「養子になったんか?」とよく言われるが、「夫の姓」にした女性が「養子になったん?」と聞かれることはまずない。妻の実家は「跡取り」が欲しいから、養子縁組をして「○○家」を継いでほしい。けれど、夫の実家は別に養子縁組しなくても、「○○家」は存続できる、というところに差がある。 別姓に反対する人が多いほど、こういう状況も強いと想像がつく。 「苗字がかわるのは不便だ」「慣れ親しんだ姓名を変えたくない」という事務や感情で論議するのもいいけれど、「家制度」にもとずく「実害」の可能性をまず潰すことを、「別姓制度賛成」の側の皆さんは積極的に考えてほしい。「別姓」を悪用する連中は必ずいます。 この記事のトラックバックURL:
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/akatamago/diary/200701110000/27835/
考えもしませんでしたが、確かにお婿さんは養子縁組をするけれど、お嫁さんはないですねぇ。
疑問に感じなかったところに、私の犯され度がでているのかな? ところで、本籍って何のためにあるのですか? 結婚した途端、縁もゆかりも、そして、これから居住予定も無い本籍に変わってしまって、私不満だったのですが…。(2007/01/12 03:02:51 PM)
国によっては、ないところもあります。
たぶん、住民票だけだと「転出届」を出して、「転入届」を出さない人が「ユーレイ国民」になるので、とりあえず、どこでもいい(国内に実在すれば)から、「生まれてから死ぬまで」登録する場が必要なんだと思いますね。 しかし、先日のニュースで「出生届」を「死亡届」で受理して戸籍に記載して裁判になった市役所がありました。「出生届」が出てない人の「死亡届」がどうやって登録されるのか、想像できません。(2007/01/12 10:14:52 PM)
goldberg2006さん
ありがとうございます! > 国によっては、ないところもあります。 無い国はどうしてるんでしょうね。 無くても何とかなってる? > たぶん、住民票だけだと「転出届」を出して、「転入届」を出さない人が「ユーレイ国民」になるので、とりあえず、どこでもいい(国内に実在すれば)から、「生まれてから死ぬまで」登録する場が必要なんだと思いますね。 転出と転入を一緒にだせばいいだけのような気がしますが…で、あとはネットで自治体同士がやりとりすればいい気がしますが…。ヘンなの。 > しかし、先日のニュースで「出生届」を「死亡届」で受理して戸籍に記載して裁判になった市役所がありました。「出生届」が出てない人の「死亡届」がどうやって登録されるのか、想像できません。 ----- ぷぷぷっ。さすがお役所。 しかし、あっちの角からこっちの角まで良くご存知ですねぇ(激) goldberg2006さんに死角はないか? (2007/01/13 02:33:39 PM)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200612270256.html
学生時代に、友人が実際にやってたんですが、実家の市役所で転出届けを出して、それを持って下宿先の京都市に転入届けだすのをサボって忘れちゃった。 「転出先」まで「転出元」が直接送れば問題ないんでしょうが、役所内であっちの窓口からこっちの窓口に出す書類も、自分で持っていくのが現実ですからねー。住基ネットで「北海道の戸籍謄本」はオンラインで手に入るのに、市民課と児童課の間は自分で書類を持って歩く、ということもありうる…。 (住民票に親の情報まで入っていれば国籍などは確認できるし、「本籍地」のない国はそれで不便はないんだと思います。) (2007/01/13 05:57:08 PM)
本籍地をいわない国は、
たいていが、出生届で国籍が認められることになっていて、 親が日本国籍で出生が海外の場合、「二カ国国籍」になる場合があります。日ハムのダルビッシュ選手とか。 日本では親の本籍(国籍)が問われるので、在日コリアンの人たちみたいに、日本で生まれ育っても日本国籍になりません。阪神の金本選手とか。(2007/01/14 11:26:48 AM)
はじめまして。「たんぽぽ」ともうします。
おっしゃることが、よくわからないのですが、 選択別姓が認められると、韓国の儒教思想に、 基づいたような、封建的な家族を作るために、 使われることがある、ということですか...? 日本のイエ制度は、ヨーロッパの家父長制が輸入されて、 家長である男性の苗字を、全員が名乗るようになっていました。 この影響がありますから、日本で「封建的な家族」と言われても、 別姓のイメージは出てこないと思いますよ。 「封建的」と聞いて、一般的にイメージされるのは、 どうやっても「男性の苗字になって同姓」だと思います。 実際、「改姓して男性の苗字になると、相手の家のものに なった気持ちになる」というかたは、たくさんいらっしゃいます。 また、封建的な男性(あるいは親)でしたら、 妻(嫁)が、自分たちの苗字になって当然と思っていることは、 よくあるけれど、わざわざ、妻(あるいは嫁)に、 改姓させないことは、とても考えにくいと思います。(2007/01/25 12:07:54 AM)
ようこそ。たんぽぽさん。
>また、封建的な男性(あるいは親)でしたら、 >妻(嫁)が、自分たちの苗字になって当然と思っていることは、 >よくあるけれど、わざわざ、妻(あるいは嫁)に、 >改姓させないことは、とても考えにくいと思います。 いっとき、話題になった「フィリピン花嫁」をご存知でしょうか。 発想として、もちろんグローバルで「愛に国境はない」、ということはありますが、 現実として、日本人の「嫁」が不足しているところで、アジアから移民させて「跡継ぎ」を産む女性の確保、というのは行われています。 本当に「一体化」したいなら、多くの「妻の姓」を選ぶ男性のように、妻にも「養子縁組」して「同じ家族」の扱いしてもいいとおもうのですが、「嫁さんと養子縁組」した姑さんって、誰も知りません。 (同窓会で、私の苗字がかわってることに「養子か?」と聞かれたので、元同級生に「じゃあ、君らの奥さんは養子縁組みして苗字変えたのか?」とたずね返したら誰も該当なし。女性軍も同様。 苗字が別で悪いとかいう意味ではなく、そういう封建的思想があって、被害が大きい(生活に不便だとか、なれたものを変えたくないとかいうレベルでなく)ことが予想されるから、そっちをまず片付ける意識を持たなくちゃいけないのじゃないか? という意図です。社会的な優先順位として。 欧米では、「ファーストネーム」が苗字でなく名前で、英国などの貴族由来の階級社会を除けば、日本ほど「家」意識はないと思います。 むしろ、「家」意識から解放されたら、「○○家」なんてのは、単なる記号だから、同姓だろうが別姓だろうが、イチローみたいな名前だけだろうが、気にならないと思います。 「・・家の墓」って、日本的発想でしょ? (明治以後ですが)(2007/01/25 09:03:26 AM)
こんにちは。
レス、どうもありがとうございます。 でもって、やはりおっしゃること、わからないんだけど... 「フィリピン花嫁」は、別姓と関係ないと思いますが...? 「養子縁組」は、関係ありそうだけど、別姓選択を認めると、 どう具合が悪くなるのか、わからないです。 あるいは、封建的思想がある状況で、選択別姓を認めると、 なにか新しい被害が起きうると、おっしゃりたいのかな...? それでしたら、具体的にどんなことがあるのか、 ぜひお話していただきたいと思います。 >社会的な優先順位として。 日本では、男性の姓を名乗って同姓というケースが いまもって多く、これが、結婚すると夫のイエに入るという、 封建的感覚が蔓延する原因にもなっています。 別姓の選択が認められれば、このような、 結婚と苗字に関する固定観念に、風穴を開けるでしょう... 選択別姓を導入すること自体が、封建的思想の解消に、 まさに、大きく役立つと思いますよ。 (2007/01/25 11:12:16 PM)
たんぽぽさん ありがとうございます。
>日本では、男性の姓を名乗って同姓というケースが >いまもって多く、これが、結婚すると夫のイエに入るという、 >封建的感覚が蔓延する原因にもなっています。 逆にいえば、「夫のイエに入るのが当然」という前提が存在しているがこそ、圧倒的多数の日本人が「夫の姓」にしているんだろうと思います。 そこをそのままにして、制度だけ「抜け穴」を作っても、「夫は当然元の姓」「妻はごねて元の姓」「子どもはイエの性→夫の姓」 ということが普通におこり、そのときに離婚を考えてなくても(最初から離婚を考えて結婚する人はいないでしょうが)、いざ離婚の時に、姑さんから「○子さんだけ出て行って・・・」といわれる状況は考えられます。 封建的な考えが残ってるという前提で。 日頃「別姓」に賛同されてる弁護士さんや議員さんだって、実のところ、「あたりまえのように夫の姓」にしている人が多い。 たんぽぽさんたちの仲間さんはレベルが高いと思いますが、じっさいのところ、 「夫の姓」は日本の常識だが、それでは不満がある人たちのために「別姓」もみとめてあげようじゃないか、 ってなレベルで賛同されてる人たちも多いと思います。 ※「フィリピン花嫁」は、はじめっから「後継ぎを産むための嫁」の扱いで、そういう人たちははじめっから「山田」さんでなく「リリー・マルコス」さんのまま。後継ぎの「山田次郎君」とは「他人ですよ」ということを、初めから村の人たちに印象づける・・・という可能性。 現在なら、まだ「山田リリー」さんで、「山田次郎君のお母さん」扱い。(実際にされているかどうかは別だけど、世間的には。) 民事で争うだけの力がないんですよね。そういう人たちは。 (2007/01/26 09:47:21 AM)
>そこをそのままにして、制度だけ「抜け穴」を作っても、
>封建的な考えが残ってるという前提で。 世の中にはいろんな人がいますから、法律が変わっても、 意識は変わらない人も、いっぱいいるでしょう。 でも、前にお話した理由で、意識の変わる人も、たくさんいるはずから、 選択別姓を認めることは、じゅうぶん意義はあると言えますよ。 (意識がそのままの人が、いなくならないから無駄、 ということはないはずですが...) それとこれは、従来からあった危険がまだ残る、ということで、 選択別姓導入でもたらされる、新しい危険ではないですが? >「夫の姓」は日本の常識だが、 >それでは不満がある人たちのために「別姓」もみとめてあげようじゃないか、 選択性の導入ですから、自分と異なる他人も認められる、 ということにも、重点はあることになります。 自分が同姓希望でも、自分と違う他人も受け入れるために賛同する、 というのは、意識が低いことではないと思いますよ。 (なにか、まずいことでも、あるんでしょうか...?) >※「フィリピン花嫁」 国際結婚は、現行法でも、(とくに手続きしないと)別姓のままですよ。 それで、苗字が変わらないだけだと思います。 (「跡継ぎを産むための嫁」扱いとは、いちおう無関係だと思いますよ。) (2007/01/26 10:39:10 PM)
たびたびのご指摘ありがとうございます。
「まずい」かどうか、というのは、レベルの問題で、「姓を変えてこまる」人たちだって、本当にそれで生活にかかわるほど困るわけじゃない。 いっぽうで「悪用される」恐れは確実にある。(恐れが確実というのも変な日本語ですが) 理不尽な離婚要求があるのも事実だし、別姓であるがために余計な不利益(本当は手続き的であったり、気持ち的なもので法的な不利益ではないけれど、それは現在改姓した人の不利益だって同じ。) べつに私は「慎重論」を言っているわけで「反対論」じゃありません。(自らは、単なる記号だからどうでもええやん。でも、どうでもよけりゃ、少数派について、意識的に少数派を通す人たちがさらに少数派になって肩身の狭い思いをしないようにと思い、妻に頼まれたわけでもないけど妻の姓にしました。) 「そういうこと」まで考えた上で論議されてしかるべきことだと思います。 鶏が先か、卵が先か、という問題はありますが、「別姓可能で決着」になって、卵のほうが進む保障はありません。(現在でも「どちらの姓にしてもいい」にもかかわらず、「自由意志で」妻の姓にする人、めったにいないもん。) 結局は「家」存続の道具 (いま、少子化で一人っ子同士のカップルが増えてるから、「○○家」がなくなる、という危機感を持ってる人は多い。お墓に「○○家。××家の墓」と併記する人もあるけど、そこの子同士が結婚したらどうするんだ…? なんて思ってる人にとっては「別姓」で「○○家」「××家」が残ることはありがたい制度だとは思います。) それを非難はしないけど、「家制度からの脱却」にプラスなのかどうかはわかりません。(2007/01/27 11:37:32 AM)
お返事が遅くなって、ごめんなさいね。
>「姓を変えてこまる」人たちだって、 >本当にそれで生活にかかわるほど困るわけじゃない。 たいして困らない人も、たしかにいるでしょうし、 あなたも、そうなのかもしれないですが、 そういう人ばかりではないですよ。 やはりいろんな人がいて、生活にとても困るという人もいます。 たとえば、銀行の口座名義は、戸籍の苗字を使いますから、 苗字が変わると、旧姓の名義が作りにくく、 ローンなどの融資が受けにくくなります。 国家資格も、戸籍を使いますから、資格の必要な職業についていると、 苗字を変えるわけにいかなくなります。 それほどでなくても、お仕事上の関係で、知られている名前が変わると、 それを知らせて回る必要があり、相手が興味を持たない、 プライベートなことをお話することになります。 これだけでも、人によっては相当不便をきたします。 (あるいは、知らせることができなくて、 だれだか、わからなくなるかもしれない。) >いっぽうで「悪用される」恐れは確実にある。 その確実な恐れとは、どんなことでしょうか...? ぜひ「そういうこと」を考えたいので、 具体的にお話していただけたらと思います。 (2007/01/29 10:23:37 PM)
たんぽぽさん たびたびのお越しありがとうございます。
国家資格は、改姓のときに手続きできます。(知人に結婚した医師や薬剤師がいます) 私も、運転免許は変更しましたし、銀行口座も変更しました。 レベルとしては「不便」であって、「不可欠」というわけではありません。どこまでの不便を「許容範囲」というかだと思います。 別姓の「悪用」も、同じようなものだと思います。 離婚の例のレベルで、「法的」に不利なわけではないが、まわりの認識で追い出されるのを当然視される…というもの。(『今だって追い出されるんだから、別姓で新たに加わるわけじゃない』、といわれるのは、『1時間遅刻するのも2時間遅刻するのも同じだ』というようなもので、危険レベルの差に目を瞑ることだと思います。 (私自身、別姓に反対だ、というつもりは毛頭ない〜 人一倍、女性の権利を尊重してる男だと自認している〜 けど、それで困る人が出てくることも一方で考える必要はあるでしょう? というのが「慎重」論です。) すくなくとも、1割以上が「妻の姓」にして気にならないぐらいの感覚がなければ、「夫の姓が当たり前」主義はますます強くなると思います。 実際、親子で姓が違うのは不便なことではあります。どこもかしこも便利だということはないし、何に重きを置くかということは価値観です。 【苗字が親子で別になること】が「平気な人は別姓」で、「面倒な人は夫の姓」で、という選択になっちゃおかしい。 (2007/01/29 11:11:15 PM)
こんにちは。
>国家資格は、改姓のときに手続きできます。 >(知人に結婚した医師や薬剤師がいます) >私も、運転免許は変更しましたし、銀行口座も変更しました。 結婚したら、必ず苗字を変えることを前提として、 社会のシステムが作られているのですから、 改姓したいかたが困らないのは、当たり前だと思いますよ。 (そうではなくて、改姓して困るかたのお話をしたんだけど...) >レベルとしては「不便」であって、「不可欠」というわけではありません。 あなたにとっては、そうなのでしょうけれど、 世の中にはいろんなかたが、いらっしゃいます。 「不可欠」であって、「不便」どころではない、というかたもいますよ。 >別姓の「悪用」も、同じようなものだと思います。 日本のイエ制度は、夫の苗字で同姓というシステムなので、 女性が結婚しても苗字を変えないことは、 イエ制度からの開放という意識と、結びつきやすくなっています。 実際、改姓したくない理由として、「夫のイエに入るみたいでいや」 というのをあげるかたも多いです。 選択別姓のおかげで、忽然と韓国式の家制度的な意識に、 なるとは思えないし、イエに入れないために改姓させない、 などと考えている人は、いないようですよ。 したがって、あなたのお考えの「悪用」は、とても非現実的だと思います。 (このあたり、前にも言わなかったかな...?) >実際、親子で姓が違うのは不便なことではあります。 >どこもかしこも便利だということはないし、 >何に重きを置くかということは価値観です。 カチカンの問題だというのでしたら、親子で苗字が違っても、 なんとも思わないけれど、結婚して苗字を変えるのは不便だ、 というかたも、認めてあげてはいかがですか...? (2007/02/02 11:28:32 PM)
いや、だから、「いろんな価値観があることを認めよう」としたうえで、
>選択別姓のおかげで、忽然と韓国式の家制度的な意識に、なるとは思えないし、イエに入れないために改姓させない、などと考えている人は、いないようですよ。 …というのが「現在の制度下での意識」が前提だから、新しい制度ができたらどう悪用されるかわかったもんじゃない。 ということを考えたわけです。 実際に「少子化のもとで【○○家の存続】のために別姓」という、家制度尊重派もいるんだから。 (別に価値観の問題だから人それぞれだけれど、別姓制度が必ずしも「封建制度の解消」に役立つというわけではない。〜そのとき存続できた○○家●●家が、次の代で一人っ子だったらどうするんだ、という先送りなんだけど) 何度も言いますが、私は、別姓に反対してるわけじゃないですよ。ただ、「推進」の皆さんが、敵の敵は味方だというような感覚で、家制度推進論者での賛成は仲間だが、弱者考慮の慎重論はおかしい、というような、表面的な白黒の断定はされないほうがいいかとの進言です。 とりあえず、「姓なんてどうでもいいタダの記号」だと思ってる人が、現在少数派の妻の姓を、少しでも増やして、「夫の姓がアタリマエ」という感覚から脱却する意識を広めるのは、現行法でもできる行動だと思います。 実際、「改姓して困らない男性の人権論者(たとえば国会議員は本名でなくても発言も選挙もできる)」が平気で妻に改姓させてる〜というより、何も考えないで普通にやってるだけなんだろうけど〜のが、「そういえば」と思ってくれるだけでも違いますから。 不便覚悟で「事実婚」にされてる方も、立派な行動であると思うし、不便覚悟(最初だけですが)で「妻の姓」にした長男も、社会的には同じような貢献だと思うんですがね。(2007/02/03 08:28:11 AM)
第二迷信さんの問いかけの意味はわかりますよ。
私は夫婦別姓希望者の立場ですが、氏・名字の歴史をかいつまんでみれば、夫婦別姓が男女平等的にも不平等的にもどちらにも使えるのがわかりますね。 だから、夫婦別姓イコール平等の象徴とばかりいいきれないのは確かです。 ただ、それに意味を加えるのは人間です。いじめる気質の人間がいれば、どんなネタでもいじめることができるでしょう。 だから、第二迷信さんの問いかけ自体は考える意味がないとはいいませんが(夫婦別姓=男女平等=goodの単純な図式しかない人には頭の刺激にはなるけど)、ちょっと情けなく思いますね。 私自身は、別姓だと言って通称使いをしてますけど、今のところ所詮「他人事」なのか、私のあり方に抗議してくる人はいません。いじめなどが出てるようであれば、それを批判するべきであって、夫婦の姓選択制をやるべきかやらないべきか、という論に行き着くのはおかしいと思いますね。(2007/02/06 06:25:04 PM)
>「少子化のもとで【○○家の存続】のために別姓」という、家制度尊重派
このような人の存在は、わたしはかまわないと思います。 別姓希望者全体の中では、比較的少ないようですし、 女性の氏名権確保という、もともとのモチベーションが、 脅かされる心配も、まったくないからです。 それに、この場合は、女性が生家にとどまるのは、 婚家に入れてもらえなかったからでは、ないですから、 韓国の家制度とも、日本のイエ制度とも、異なると思いますよ。 >次の代で一人っ子だったらどうするんだ、という先送りなんだけど 先送りについても、わたしは、かまわないと思います。 つぎの代のときは、状況が変わるかもしれないですからね。 (跡取りなんて、必要なくなっているかもしれないし...) 確実に必要なのは、いま結婚する当事者の非改姓ですし、 将来の不確かな心配のために、目前の実在する心配を犠牲にしたら、 わたしは、本末転倒だと思います。 >表面的な白黒の断定はされないほうがいいかとの進言です。 わたしは、表面的な断定をしているんじゃないです。 あなたのおっしゃることは、現実にありそうもないと思ったから、 「ありそうにない」と、もうしあげただけです。 (別姓に賛成とか、家制度に賛成とかいう、スタンスに関係なく、 おかしいものをおかしいと、言っているだけですけど...) (2007/02/10 04:20:24 PM)
>不便覚悟で「事実婚」にされてる方も、立派な行動であると思うし、
>不便覚悟(最初だけですが)で「妻の姓」にした長男も、 >社会的には同じような貢献だと思うんですがね。 あと、おしまいのこのくだりが、 なんで出てきたのか、わからないんだけど... (事実婚や、男性の改姓が、偉いとか偉くないとかいうお話は、 わたしは、していないつもりだけど...) (2007/02/10 04:27:53 PM)
>不便覚悟で「事実婚」にされてる方も、立派な行動であると思うし、
>不便覚悟(最初だけですが)で「妻の姓」にした長男も、 >社会的には同じような貢献だと思うんですがね。 →「妻が夫の姓を名乗るのがアタリマエ」という前提常識から、「べつにそんなことは決まっちゃいない」ということを広めるのは、意味があると思います。 (私は、とりあえず、最初の不便は自分でひきうけましたが) 別に、どこで引き受けても構わないんだけど、 「そういう誤った常識」が、戦後半世紀を過ぎても 「アタリマエの常識」であるというのが、「友引の葬式」レベルで定着して、下手をしたら、戦後の新民法ができたときよりも認識後退してるんじゃないかと思います。 (すくなくとも、「ひのえうま」の迷信は、100年前には言われてなかった)(2007/02/11 08:04:20 AM)
goldberg2006さま
それは、わたしに、レスなさっているのかな...? >「べつにそんなことは決まっちゃいない」 >ということを広めるのは、意味があると思います。 それに「意味がない」とは、わたしは言ってないですよ。 前のコメントで、わたしが言いたいのは、 「そういうお話が、どうして出てきたのかわからない」です。 (別姓で、韓国みたいな家意識が出てくるか、 というお話だったからね...) (2007/02/12 06:25:44 PM)
>(別姓で、韓国みたいな家意識が出てくるか、 >というお話だったからね...) 「出てくるか」ということでなく、 今でさえ「存在する意識」に「悪用される」ことを心配してるのが、最初の文章なんですが…。 まず「そういう意識」のほうをどうにかする努力というのは、できるところからしていきゃいいと思います。(現行法の下で、戦前の「家制度からの脱却」の主旨が徹底されないようでは、新法ができても、(「その場」で不便のなくなる人はそれでいいのかもしれないが)、根本の意識は変わらないんじゃないか? という意味で「下地」を作ってるつもりではあるんですが。(2007/02/13 10:01:21 AM)
やっぱり、わたしにレスだったのね。
> 「出てくるか」ということでなく、 これは失礼、語弊があったかな... >今でさえ「存在する意識」に「悪用される」ことを心配してるのが、 そのような「悪用」はありそうにない、というのが、 わたしが、いままで述べてきたことです。 それで、ご指摘の「悪用」がありえるかが論点であって、 「そんなことは決まっちゃいないと、広めることに意味がない」 などとは言っていない、というのが、前のわたしのコメントで、 「事実婚や男性の改姓の社会的貢献」について、お話しているのでもない、 というのが、そのまた前の、わたしのコメントです。 (2007/02/14 12:04:43 AM)
興味深く感じました。
人間には強い人もあれば弱い人もいるのですよね。別姓導入によって、意識の強い女性は比較的早い段階でメリットを得ることができる。 一方、そうではない女性、エンパワーされてない女性は、別姓による恩恵をすぐに感じるものではない。 それでも10年なり20年なりすれば、社会が別姓になじむことで、女性のエンパワーも後押しする。 問題はそれまでの期間、時代の過渡期、意識の強くない女性に対して別姓制を悪用利用することが可能、ということなのでしょうね。人間は何でもしますから。 どんな社会も変化変革なしには成り立ちませんが、それでも時代のエアスポットに飲み込まれる人は出てくる。それは、意識の強い人よりも弱い人のほうが遭遇する可能性は高い。 それをどう防ぐか、というのは検討されていい課題ですね。(2007/10/22 10:23:42 PM) ■トラックバック(3)
本日(2007年1月8日)、毎日新聞紙面「闘論・夫婦別姓の法制化」にて、賛否両(2007/01/13 04:11:14 PM)
実は結構前に書いていたのだが、お玉さんのところでコメントしている間に、カビが生えた話題になってしまった。
しかも、今日こそ投稿しようなんて思いながら、ちょっとずつ書き足したので長くなってしまった。
夫婦別姓に反対という稲田朋美さんの記事より。 夫...(2007/01/20 07:57:40 AM)
夫婦別姓夫婦別姓(ふうふべっせい)とは、婚姻時に両者の氏(姓)を統一せず、夫婦それぞれが婚姻前の氏(姓)を名乗り続けること。またはその制度。夫婦別氏とも呼ばれる。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- Article-(2007/02/15 04:46:36 PM)
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