【ワシントン11日共同】オバマ米大統領は11日、ホワイトハウスに「女性・少女会議」を新設する大統領令に署名、バレリー・ジャレット大統領上級顧問(女性)を議長に任命した。政府の全15省の長官ら計25人の閣僚級メンバーが定期的に会合を開き、男女平等に寄与する政策づくりを話し合う。
女性差別のない職場や、妻や母親を大切にする家庭が増えていけば、長期的には米社会の底上げが図られ、オバマ政権の目指す「米国の再生」につながるとの信念が背景にある。
大統領は署名に当たり、自分の祖母はハワイ州の銀行の副頭取となったが「能力の劣る多くの男性が先に出世の階段を上っていった」と紹介。職場における女性の待遇改善や、ドメスティックバイオレンス(DV)の解消につながる政策遂行に意欲を示した。
クリントン国務長官は会議発足後に国務省で演説、自宅軟禁下にあるミャンマー民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんらに言及しながら、女性の人権を保障し虐待から守る外交を推進すると述べた。演説にはミシェル大統領夫人も同席、エールを送った。