いじめの有無　学校側調査へ　地下鉄事故

■中２死亡

　札幌市豊平区の市営地下鉄南北線南平岸―澄川駅間で９日に同区内の女子中学生（１４）が電車にはねられて死亡した事故で、この生徒が通う同市南区内の中学の校長が１０日、記者会見した。道警が自殺の可能性もあるとみて調べているが、遺書などは見つかっておらず、校長は「現時点でいじめはなかったと考えている」と話した。

　同校によると、女子生徒は２年生。校長は会見で、いじめの有無について「本人や保護者からも訴えはなかった。活動的な子で欠席もなく、変わった様子もなかった」と説明した。同日午前に全校集会を開いて事故を説明したところ、生徒らに動揺がみられたため、各担任やスクールカウンセラーが対応することにした。いじめの有無を調べるため、生徒らから事情を聴く予定だという。

　道警によると、女子生徒は９日午後１時５５分ごろ、南区の澄川駅から約５００メートル離れた線路を歩いていたところを電車にはねられた。