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カネミ油症:「認定基準の改定を」 五島で考える集会 /長崎

 国内最大の食品公害、カネミ油症事件で全国の約4割にあたる約700人の認定患者を出した五島市の福江総合福祉保健センターで8日、油症の学習会があった。

 市民の要望で昨年10月から、カネミ油症五島市の会の宿輪敏子・事務局長らが「カネミ油症を考えるワークショップ」を毎月開催し、5回目。主婦や学生ら約60人が参加した。

 宿輪事務局長は「麻生首相に直接陳情ができ、県も未認定患者の実態調査をすることになった。県と市、被害者が、やっと一体になれた感じがする」と現状を報告した。

 続いて、カネミ油症被害者支援センターの石澤春美・共同代表が、油症の原因物質であるダイオキシンの毒性や人体への被害などについて講演。「油症被害者は人権が侵害されたまま放置されてきた。自殺者もいる。症状が多岐にわたり、認定基準にない症状も多い。苦しんでいる未認定患者救済に向け、認定基準を改めるべきだ」と訴えた。

 学習会は4月から食の安全を含めた内容に発展させる予定。【椿山公】

毎日新聞 2009年3月10日 地方版

 
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