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鉄道事故:中2女子、自殺か 親族「母にいじめを訴え」--札幌

 9日午後1時55分ごろ、札幌市豊平区平岸3の18の市営地下鉄南北線南平岸-澄川駅間で、市内の市立中学校2年の女子生徒(14)が麻生発真駒内行きの電車(8両編成、乗員乗客97人)にはねられ即死した。札幌豊平署は生徒が自殺を図った可能性が高いとみて動機などを調べている。

 生徒の通っていた中学校の教頭によると、生徒は昨年3月、別の市立中学校でいじめを受けたため転校してきた。生徒の親族によると、現在の学校でもいじめに遭っていると母親に訴えていたという。教頭は「担任教諭は『いじめの相談は受けていないし、いじめはなかった』と言っている。去年11月には全生徒を対象にいじめに関するアンケート調査をしたが、問題はなかった」と否定した。

 同署によると、生徒は澄川駅から約500メートルの線路上に立っていて、運転士が電車を急停止させたが間に合わなかった。現場は地上の高架橋区間で、生徒は澄川、南平岸のいずれかの駅のホームから線路上に侵入したとみられる。親族によると、同日は家族に学校に行くと伝えて家を出たが、登校していなかった。

 事故で南北線は平岸-真駒内駅間で計32本が運休、乗客約8800人に影響が出た。【和田浩幸、佐藤心哉】

毎日新聞 2009年3月10日 北海道朝刊

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