札幌市豊平区の市営地下鉄南北線で市立中学2年の女子生徒(14)が電車にはねられ自殺したとみられる事故で、生徒の通っていた中学の校長は10日、校内でのいじめの可能性について「(亡くなった)生徒や保護者から相談はなく(いじめは)なかったと判断している」と否定した。
生徒は08年3月、別の市立中でいじめに遭い転校してきた。道警幹部によると、母親は札幌豊平署の調べに対し「(現在の中学で)いじめがあったとは思えない」と話している。遺書などは見つかっていないという。
中学では10日、全校集会を開き事故の内容を説明。同級生や同じ部活動に所属する生徒ら約80人に対して、来校したスクールカウンセラー2人が相談に応じた。【和田浩幸】
毎日新聞 2009年3月11日 北海道朝刊